3月4日にロスアンゼルスより帰国しました。下記が、その成果です。

スポンサー

テスコが、フレッシュ&イージー エキスプレスを4店開店しました。100坪のSMです。同社の米国進出の正念場です。この視察、解説も期待してください。

企画・実施:SNSムラカミ研究室
文責:村上徳忍

2012年度6月実施
〔JOF LINK主催〕<第一回>
米国小売業入門セミナー
~日本のチェーンストアのルーツを探る~
<テキスト>

はじめに
~初めての米国(小売業)を楽しく、有意義に学ぶために~

日本の小売業の近代化の歴史は、米国の小売業の学習(踏襲)の歴史と云っても過言ではありません。従って、日本の小売業の各種業態の盛衰も、米国の同種の業態の足跡の数年後をなぞってきていると言われます。
現実は、それ程単純ではありませんが、大枠としては間違いありません。
日本の先進的小売業経営者は、米国の小売業界の“流れの先端”を読みとり、行動を起こします。日本人は、元来創造的行動よりもこうした“真似る”ことが得意と云われています。
ですが、その他の大多数の日本の小売業経営者たちは、流通マスコミと一緒に評論家を決め込み、「日本では違うよ・・・」と取りあえず否定的な態度で、先進的小売業者の“結果”を待ち、態度を決めます。多くの場合、その選択は正解でした。

ところが、今日では局面は急激に変わりました。右肩下がり(不況)の経営環境では、米国の先進小売企業の中でも、逆境に耐えて利益を出し続ける企業、発想を転換し、革新する企業を真似なければなりません。これは難度の高い“技”です。
これは、“真似る”というよりも“本質を学ぶ”という姿勢が必要です。どうやら私たち大多数の日本人は、“真似る”ことは得意ですが、“本質を学ぶ”ことは、不得意の様です。
今、 ≪ベンチ・マーキング≫という経営手法が米国の先進企業では一般化されており、日本でも紹介されておりますが、この“優良企業を徹底にして学ぶ”という経 営手法は日本の小売業には、なかなか活用されません。その結果「米国の小売業には、最早学ぶものはない!」と云う人びとが出てきている訳です。実は、彼ら は「米国の小売業には、最早“真似る”ものはない!」と云っているのです。実際は、小売業先進国米国には、学ぶべきところが無数にあります。それは学ぶ側 の私たちの問題意識、関心の深さの問題なのです。
皆さんが、訪れるロスアンゼルスは、米国の西海岸に位置するニューヨークに次ぐ米国第二の都市で、気候は温暖で住みやすい商業都市です。
米国は移民の国と云われますが、ロスアンゼルスはその点で米国を象徴する都市で“人種の坩堝(るつぼ)”そのものです。また、極端なお金持ちと極端に貧しい人びとが住む地域があちこちに存在します。
と云うことは、それらの多種多少の人々を顧客とするたくさんの小売業が存在する訳です。
従って、ロスアンゼルスは、米国という国の特徴とその特徴を背景とした小売業を学ぶ格好の都市と云えます。

このセミナーでは、米国の小売業を学ぶ“入門編”として
①米国という国を知る(その特徴を全部持つロスアンゼルスを知る)
②米国人の“愛すべき”国民性を知る
③米国の小売業の全体像を知る
④米国の小売業の主要な経営形態であるチェーンストアの特徴を知る
⑤各業態の代表的な店舗を実際に見る
⑥代表的な業態であるスーパーマーケットの店舗の現場で従業員と接する
⑦異なる客層のスーパーマーケットの客層をイメージしてディナーを作り、食べ比べる
⑧セミナー参加者がグループに分かれ、討議して意見交換して“学び”をまとめる

以上8つの課題に取り組みます。
勿論、セミナー参加者の皆さんは、8つの共通課題の他に各自の課題をお持ちになって参加なさるでしょう。

このセミナーの一連の取り組みは、
◎国内事前学習
◎各業態の代表的な店舗の見学≪マンダラートの作成≫、≪ブルーペーパーの作成≫
◎客層の異なるスーパーマーケットのディナー調理実習(グループ対抗、試食会)
◎グループごとのまとめ、発表会
◎オリジナル≪宝物ファイル≫の作成
という私たちのオリジナルの方法論(シート、道具)を駆使して成果を確実なものとします。

このテキストで、①、②、③、④を国内事前学習として各自で学びます。
この個々人の事前学習の深さで、現地での事実の“見え方”が全く違ってきます。
現地で自分の目で確認したいこと、疑問点の答えを見つけること、体験したいこと等をたくさん持って(国内自習で仕込んで)現地入りして下さい。そうすることで、楽しさが倍加することを確約します。

1.米国という国を知る(その特徴を全部持つロスアンゼルスを知る)

私たちが訪れるロスアンゼルスは、市の人口は約1000万人という大都市であり、都市圏としてロスアンゼルス郡、オレンジ郡を抱えて1400万人の人口を有し、ニューヨークに次ぐ第二の規模の都市です。
ロスアンゼルス郡には、お馴染みのビバリーヒルズ、サンタモニカ、ロングビーチが含まれます。
また、オレンジ郡には、ディズ二―ランドで有名なアナハイムが含まれます。

<人種構成>
ロ スアンゼルスは、もともとメキシコ領だったこともあり、スペイン語の地名も多く、古くからヒスパニック系の住民が住んでいましたが、近年のメキシコなどか らの移民の流入により、今ではヒスパニック(スペイン語民族)が人口の46.5%となっております。そして、全人口の41.7%がスペイン語を話す人々で あり、英語を話す42.2%とほぼ同数で全米一のスペイン語人口を抱える都市としてヒスパニック文化の中心地となっています。
※ホテルのレストラン等の従業員同士は、スペイン語で会話しています。
ちなみにロスアンゼルスの人種構成は、白人46.93%、黒人11.24%、インデアン0.80%、アジア9.99%、太平洋諸島系0.16%、その他の人種25.70%、混血5.18%となっています。
ロスアンゼルスは、古くからアジア系移民を受け入れてきており、この結果として各民族の主な集落が、リトル東京、チャイナ・タウン、コリアン・タウン、リトル・サイゴンと名付けられ、民族色溢れる地域を形成しております。セミナーでは、車窓越しですが実際に覗いてます。

<気候>
年間を通じて温暖であり、6月の平均最高気温22.22℃(平均最低気温15.28℃)と絶好のセミナー日和になるでしょう。

<所得水準>
≪大いなる矛盾の国アメリカ!≫の米国の矛盾のひとつは所得格差問題であり、近年その矛盾はますます拡大しております。
≪極めて少数の極端な大金持ち≫と≪多くの貧困層≫、近年中間層が目減りして貧困層に近づいているようです。
年次での収入は、平均世帯収入37,000ドル(350万円)です。
何と、人口の22.1%、家族の18.3%が貧困線(ポバティ・ライン)以下の所得層です。
※貧困線(ポバティ・ライン)とは、1日1ドル以下の生活と云う
人口のうち18未満の30.3%及び65歳以上の12.6%は、貧困線(ポバテイ・ライン)以下の生活と強いられていると言われます。
現地で、Wal-martの隆盛(混雑ぶり)とワン・ダラー・ショップの隆盛を見て、驚くでしょう。
この米国の所得格差問題の実態を知って、納得することでしょう。
※米国のワン・ダラー・ショップは、日本の百円ショップとは、客層と購買動機が異なる点に注目して下さい。米国のワン・ダラー・ショップは、Wal-martにも行けない人びと、お年寄り夫婦、貧困世帯等がメインの客層です。

2.米国人の“愛すべき”国民性を知る

わたくし(村上)は、30年以上前から米国のスーパーマーケットの店舗運営の調査、研究を続けてきました。
わ たくしの調査、研究の対象は、店舗実務とお客さまですから、お店の店長他の従業員と信頼関係が確立出来なければ、仕事になりません。わたしは、30年間余 の期間を、多くの米国のスーパーマーケット企業の多くのお店でセミナー参加者と共に調査、研究をしてきましたが、一度もいやな思いをさせられたことがあり ません。
これはすごい事なのです。何故なら、調査、研究をさせていただいた各店では、全ての従業員と接しているのです。つまり、お店の全員が、フレンドリーで、協力的に振舞って見せるのです。

皆さんは、米国の代表的なスーパーマーケット[アルバートソン]のお店で、上記の事実を体験することになります。そのフレンドリーさにビックリし、感激し、いっぺんにアメリカ・ファンになるでしょう。

3.米国の小売業の全体像を知る

米国の小売業は、各種業態がチェーンストアと云う経営方式で多店舗化して、事業規模の拡大を図っています。多くの個人商店が淘汰されて、消え去ってしましました。その徹底度合いは、日本では想像できない厳しさです。
チェーンストアという経営方式については、次(4)で解説します。
ここでは各種業態とその店舗(ロスアンゼルスで展開する)と日本の同業態店をご紹介します。
今回のセミナーには、それぞれの業態の代表的な店舗を網羅的に見学します。
当然のことながら、米国の業態と日本の同名の業態とでは、違いがあります。また、同種の業態が存在しないものもあります。ここでは、全体像を頭に入れておき、現地で“現物”を確認して下さい。

Ⅰ.SM(スーパーマーケット)とその発展類型

①高級・高質・自然食品SM(スーパーマーケット)
⇒米国では、高所得者層が対象顧客層です
⇒ホールフーズ(Whole Foods),トレーダージョーズ(Trader Joe‘s)、ゲルソンズ(Gelsons),ブリストル・ファーム(Bristole Farm)、スプラウト・ファーマーズ・マーケットマ(Spraut Farmers market)
⇒日本では、かっては「紀伊国屋」、「成城石井」、「いかりスーパー」、「クイーンズ伊勢丹」等 高級・高質・産地のこだわりで、評価されていたが、現在では標準型SMの質の向上で存在感を失っています

②標準型SM(スーパーマーケット)
⇒グローサリーチェーン(全国展開)、ローカルSMチェーンの呼ばれていたSMの中心的存
在です
⇒アルバートソン(Albertson),ボンズ(Vons)、ラルフス(Ralf‘s)
スティター・ブラザ-ス(Stater Brothers)
⇒日本では、最も元気な業態です、ライフ、マックスバリュ、ヤオコー、ベイシア、ベルク、
バロー、サミット、万代、原新他

③価格訴求型SM(スーパーマーケット)
⇒安さを前面に出したSMチェーンです
⇒フード4レス(Food4less),ネバフッド・マーケット(Neigburhood market)~ウオルマー
ト~
⇒日本では、オーケー、ザ・プライス、西友(3社ともEDLPです)、ロジャース

④品揃え限定型SM(スーパーマーケット)
⇒フレッシュ&イージー(Fresh&easy),ファミマ(Famima)
フレッシュ&イージー・エキスプレス(Fresh&easy expless)
⇒日本では、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート

⑤人種別SM(スーパーマーケット)
⇒マルカイ、にじや、ミツワ~以上日系~、ギガンテ(Gigante)~メキシコ系~、韓国系
⇒日本にはありません

Ⅱ.業態類型

①ディスカウントストア(価格の安さを営業戦略の基本とする大型店)
【米国】ウオルマートスーパーセンター(Wal-mart supersenter)、ターゲット(TARGET)、ウインコ・フーズ(Winco Foods)
Kマート(K-mart)~SMゾーン有り~
【日本】ドンキホーテ

②会員制ホールセールクラブ(会員制で“卸価格のような“安さを売り物にする大型店)
【米国】サムズ(Sam‘s),コスコ(Costco)
【日本】コストコ

③ホームセンター(建築資材、建築工具を中心とした住まいと生活を切り口とした商品とサービスを販売する大型店)
【米国】ホーム・デポ(Home Depot),ロウズ(Low‘s)
【日本】カインズ、コメリ、ホーマック、コウナン商事、カーマ

④カテゴリーキラー(*カテゴリーを絞る *圧倒的なおおきなスペース *圧倒的な在庫 *圧倒的に低い粗利益率)
【米国】ベットバスビオンド(),リネンシングス()、オフィス・デポ()、バーンズ&ノーブル()、ベスト・バイ()、フライズ()、ペット・マート()、ディックス・スポーティング」・グッズ()、トイザラス()、スポーツ・オーソリティ()、
【日本】ヤマダ電気、青山商事、コナカ、コジマ電気、やまや、西松屋チェーン、ユザワヤ、ABCマート、赤ちゃん本舗、スギ薬局

⑤ドラックストア(調剤薬局を有する雑貨店)
【米国】ウオルグルーン(Walgreen)、CVS,ライト・エイド(Lite Aid)、
スリフティイ(THRIFTY)、
【日本】マツモトキヨシ、ウエルシア、富士薬品、~グループ化の流れあり~

⑥オフ・プライスストア(ブランド品の安売り大型店)
【米国】マーシャルズ(Marsyal‘s)、ロス(ROSS)、TJマックス(TJ MAX)、
【日本】

⑦ワン・ダラー・ストア(1ドル、99セント、45セント店)
【米国】ダラー・ツリー(Dallar Tree)、ダラー・ジェネラル(Dallar Generall)、
99セント・オンリー・ショップ(99Cent Only Shyop)、
【日本】ダイソー、キャンデゥ―他

⑧GMS(総合スーパー)
【米国】シアーズ(Sears)、JCペニー(JC Penny)、
【日本】ジャスコ、ヨーカド―、ユニー、平和堂他

⑨デパート、ジュニア・デパート
【米国】コールズ(KOHL‘S)、ディラード(Dillard)、メイシーズ(Macy‘s)、
ブルーミングデール(Bloomingdald)、ノードストローム(NORDSTROM)、
【日本】伊勢丹、阪急、大丸、西武、高島屋、天満屋他

⑩スペシャルティ・ストア(衣料品を主体の専門店)
【米国】オールド・ネイビー(Old Navy)、ギャップ(Gap)、H&M、ゲス(Geuss)
フォーエバー21(Forevar21)、ロフト(LOFT)、ナイキ・タウン(NIKE Town)、
【日本】無印良品(SPA)、ユニクロ(SPA)

Ⅲ.ショッピングセンター

①従来型クローズド・モール・ショッピングセンター(SC)~デパート、専門店、飲食店中心~
【米国】サウス・コースト・プラザ(SOUTH COAST PRAZA)、
デルアモ・ファッションセンター(DELAMO FASHONCENTER)、グランデール・ガレリア(Gladale Galleria)
【日本】多数

②アウトレット・モール(オープン・モール)~専門店、オフ・プライス店、カテゴリー・キラー、サー
ビス、飲食店~
【米国】オンタリオ・ミルズ(Ontario Mills)、デザート・ヒルズ(Desart Hills)、シタデール・アウトレット(CITADALE OUTLET)、カマリロ・アウトレット(Camarillo OUTLET)
【日本】多数

③パワー・センター(カテゴリー・キラーの集合体)
【米国】マーケット・プレイス(Market Place)、
ロングビーチ・タウンセンター(Long Beach Towncenter)
【日本】

④エンターテイメント・モール(映画館を核にしたSC)
【米国】ユニバーサル・シテイ・ウオーク(UNIVERSAL CITY WAIK)、アーバイン・スペクトラム(IRVINE SPECTRUM CENTER)
、ザ・グローブ(THE GLOBE)
【日本】

⑤ライフ・スタイル提案型ショッピングセンター(住居併設型SC)
【米国】アメリカーナ・ショッピングセンター(Amerikana shoppingcenter)
【日本】

⑪その他
~所得別住居地域、人種別居住地域~
【米国】リトル東京、チャイナ・タウン、コリアン・タウン、リトル・サイゴン、フィリピン・タウン

4.米国の小売業の主要な経営形態であるチェーンストアの特徴、他の基礎知識を学ぶ

米国の近代的業態は、ほとんど全ての企業が、チェーンストアという経営形態をとっています。
その基本は、一つの本部の標準化された多数の店舗(業態によっては、さらに物流センター、加工センター)を持ちます。
出店エリアの広がり別に、
①ローカル・チェーン(単一自治体とその周辺地域に限って店舗展開をする)
②リージョナル・チェーン(複数の自治体とその周辺地域に限って店舗展開をする)
③ナショナル・チェーン(全国規模または、世界規模に店舗展開をする)
の3つに分類されます。

◎チェーンストアの特徴とその目的

チェーンストア経営方式は、標準化された店舗を急速に出店することにより、事業規模を拡大して収益を上げる方法です。ポイントは、標準化された店舗ということです。
標準化された店舗は、店舗の運営管理のシステム化を可能にします。店舗の運営管理のシステム化は、以下のようなご利益を生みます。
①店舗運営の定型化(マニュアル化)を可能にします(従業員の教育訓練を単純化出来ます)
②お店の什器、備品の標準化を可能にします(ローコスト化出来ます)
③出店立地の地型を統一出来ます(出店の迅速化が可能になります)
④店舗運営管理の精度を向上出来ます
⑤経営の収益性を限りなく向上出来ます

◎標準化の範囲と程度

企業によって、標準化の範囲と程度は異なります。お店の大きさはまちまちだと標準化のご利益は多くを望めません。また、お店のバックヤード、厨房、事務スペースがまちまちだと作業の標準化が出来にくく、マニュアル化の範囲も限定されます。
米国の企業がチェーンストア化の精度向上を目指すのは、収益性のアップは目的です。
米国の企業がチェーンストア化の精度向上を目指すのは、システム化を進めるためです。
店舗運営の標準化によるシステム化は、本部の課題(責任)です。作業環境を標準化しないで、お店の現場に作業の標準化を強いるのは、順序が逆です。
標準化の必要性認識は、日本の小売業の間ではまちまちです。この結果が収益性の差に表れています。

◎順チェーンストアと準チェーンストア
※この定義は、村上独自のものです(仮のネーミングと理解して下さい)

日本では、店舗数(10店舗以上)でチェーンストアを統計上の定義をしていますが、上記のように運営管理の視点での定義をすると次の二つの分類が必要です。
(1)順チェーンストア
専らシステム上のメリット(ご利益)を追求するチェーンストアです。標準化を最優先に追求します。システム化、規格化、マニュアル化により生産性を高めます。
マネジメント、オペレーション指向で、マーケティング(地域対応)が課題となります。
(2)準チェーンストア
専ら規模の利益を追求します。標準化に対する重要性認識が低い傾向があります。チェーンストア本来のメリット(ご利益)を享受出来ないのが難点です。
こ の種のチェーンストア企業は、マネジメント、オペレーションよりも、マーケティング(地域対応)指向(優先)です。システム思考が苦手で、ガッツと根性を 社風(DNA)化出来ている企業は、成功しています。所謂“サービス残業”は、この種のチェーンストア企業では、“美徳”と考えられていますが、脱皮は永 遠の課題です。
米国のチェーンストアは、(1)の順チェーンストアが“当たり前”ですが、日本では(2)の準チェーンストアが大勢です。(1)の順チェーンストアであるスーパーマーケットの西友、ベルク、書店の三洋堂書店は、“異端児”扱いです。

◎EDLPとハイ&ロー

今回の米国の小売業の店舗視察での“圧巻”は、Wal-mart supercenterでしょう。
視察店では最高の(呆れるほどの)混雑ぶりを目にすることでしょう。
Wal-martの“専売特許”が、EDLPです。全ての商品価格が、どこよりも、いつでも一番安いのです。これがWal-martのEDLPの定義です。だから、一番混んでいるのです。
現地では、Wal-martのエンド商品の“特価表示”の“断り書き”(3種のみ)を注意して見てみましょう。
EDLPと対比されるのが、日本のほとんどのスーパーマーケットが、取り入れている“ハイ&ロー”販促戦略です。期間決め特価の価格(チラシ)戦略です。期間決め特価のチラシ戦略は、マンネリ化しており、どの企業もやめたいのですが、代替案が見つかりません。
EDLPは、仕組みで裏打ちされて継続出来るものですから、どの企業も簡単に取り入れられないのです。日本には、西友とオーケーとザ・プライス(ヨーカドー)が、実施しています。

◎SPA方式

小売業がメーカーと協力して商品開発をする方式です。ユニクロと無印良品、更にはニトリが取り入れて、他社との差別化を図っています。今後、多くの先進小売企業が取り組むことになるでしょう。

◎アマゾンが、世界の小売企業の革新を促がしています!

イ ンターネットが世界的に小売業の革新を否応なく促しています。台風の眼は、アマゾンです。この視点を忘れて米国の小売業各社の店舗を視察するのは片手落ち です。各社の店舗でその兆候を見つけてみましょう。Wal-martで、デジタル・カメラの安さを目撃(確認)して下さい。
書店チェーンのバーンズ&ノーブルでも同社開発の電子書籍端末【NOOK】を目撃(確認)して下さい。Wal-mart,TARGETでも売っています!

セミナーの流れ(6月開催)
~部分的に変更が発生します(状況対応でベストを選択します)~

6月25日(月)

ロスアンゼルス空港着(11:50)~トイレ、タバコを済ませます~*初めての“チーム点呼”
~早速、バスにて店舗視察~
※チーム行動(集合時チェック)、〔マンダラート〕調査項目分担
◇ラルフス(PALPHS) ◇ライト・エイド(RITE AID)
<昼食>
◇ホールフーズ(WHOLE FOODS) ◇ベスト・バイ(BEST BUY)
◇ディクス・スポーティング・グッズ(Dick‘s Sporting Goods)
◇ブリストル・ファーム(Bristle Farm) ◇トレーダー・ジョーズ(Trader Joe‘s)
◇フレッシュ&イージー(Fresh & easy)
※時間があれば、水他の買い出し(MITSUWA)をします

ホテル【Residence Inn】着
●チーム討議(〔マンダラート〕作成)、チーム・ビルディング
●ファイル整理(個人作業)
<夕食会>

6月26日(火)

<朝食>7:00~7:50~各自~
●全体講義(8:00~9:00)
ホテル発(9:30)
◇ホールフーズ(WHOLE FOODS)~小型店~
◇フレッシュ&イージー・エクスプレスFresh&easy Express)~小型店~

<昼食>ミツワ~日系スーパー~で食事
◇サウスコースト・プラザ(全米一の売上のショッピングセンター)
◇シアーズ(Sears)

Albertson実態密着調査(16:00~21:30)
○各自調査内容によって調査場所を決めて調査開始
○チームごとに集合時刻を決めて情報交換・休憩
○こまめにメモの整理(各自)※〔ブルーペーパー〕作成≪これぞ“一番”の目撃事実≫
ホテルへ出発(9:30)
ホテル着(11:00)
○ホテルで本日の情報整理~各自~〔マンダラート〕用の情報整理、〔ブルーペーパー〕作成

6月27日(水)

●Albertson実態密着調査(5:00~10:00)
<朝食>チームごとにお店周辺にて、あるいはホテルで
○〔ブルーペーパー〕チームとして4~5枚選んでおくこと
○1~2時間ごとに情報整理・休憩
●店舗視察へ出発(10:30~)
<タスティン・マーケット・プレイス(TUSTIN MARKET PLACE)>~パワーセンター~
◇ベスト・バイ
◇バーンズ&ノーブル
◇ベットバス&ビオンド
◇ホーム・デポ
◇スプラウト
<昼食>イン&アウト(人気のハンバーガー)
<アーバイン・スペクトラム>~インターテイメント型モール~
◇ノードストローム(NORDSTROM)
◇メイシー(MACY‘S)

ホテル着(17:30)
○情報整理(各自)〔マンダラート〕作成、〔ブルーペーパー〕作成
○チーム情報交換・討議
○明日のまとめに向けての戦略打合せ
<夕食>チーム単位にホテル周辺で
解散(10:00)

6月28日(木)

<朝食>各自
○チームまとめ討議スタート(8:00~)
○個人まとめ(A41枚)
○発表用まとめ(B全用紙数枚)
<昼食>チーム単位
○チーム発表(2:00~)
○個人感想発表
○講師総評・講義
●調理実習買い出し(4:00~)
アルバートソン、ホールフーズ、スプラウト
●調理スタート(5:00~)
●ディナー会(6:30~)

6月29日(金)

<朝食>各自
○最終視察(9:00~)
① ダウンタウン韓国人街(コリアン・タウン)~車窓から~
② リトル東京(車窓から)
④アメリカーナSC(ライフ・スタイルSC)見学、◇ターゲット(TARGET)~グランデ・ガレリア
⑤ウオルマート・スーパーセンター見学
⑥サムズ見学(お土産買物)
⑦サンタモニカ・プレイス(最新ショッピングセンター)見学
⑧サンタモニカ3rdプロムナード(歩行者天国)
○夕食会(修了式)~マリナデルレイ~
ホテルへ

6月30日(土)

帰国の途に

おわりに

今回のセミナーは、〔米国小売業研修~入門編~〕としての企画内容(コンテンツ&プロセス)にこだわりました。

◎≪入門≫としては、基礎知識が“絶対”必要です

小売業を学ぶためには、米国に関する基礎知識が必要です。人種の多様さ、貧富の差を前提にして米国の小売業を学ばないと事実(真実)を見誤ってしまいます。
※とうやら、米国は決して“理想”の国ではありません。“理想”を語り、“理想”を追い求めている国なのです。
た くさんの店舗を見学しますが、これにも前提となる基礎知識が必要です。まず、業態(何屋さん)何かです。それと経営形態の違いを判別出来ないと困ります。 その業態が単独店なのか、チェーン店なのかも確かめたいです。何で差別化を図ろうとしている経営形態かも知りたいです。
カテゴリー・キラーとかオフ・プライス・ストアとか新たな概念(言葉)の知識が必要です。
「○○(店舗名)は、**の専門店で、カテゴリー・キラーでもあります・・・」といった解説を理解出来るための基礎知識です。
ショッピングセンター(店舗の集積)の定義も基礎知識として取りあえず必要です。なぜ、“取りあえず”なのかと云うと、実態が定義通りではないからです。でも、基礎知識として必要です。
以上を事前学習テキストに収めました。

◎見学(視察)店舗にもこだわりました

事前学習の知識をその目で確かめることです。従って、見学(視察)店舗を出来るだけ増やしました。その都度解説、確認します。

◎収集情報の整理の道具を用意しました

視察(見学)店舗の情報は、〔マンダラート〕という用紙を用いてチームごとに整理します。
現場密着調査(アルバートソン)では、〔ブルーペーパー〕という用紙を用いて個人ごとに整理します。〔宝物ファイル〕も用意しました。

◎調理実習で、米国の家庭のディナーを体験します

チームごとに、アルバートソン、ホールフーズ、スプラウトの客層をイメージして(なりきって)買い物し、調理して、ペーブルに盛り付け、ディナーを楽しみます。また、互いに試食し合います。

◎最高のチームワークを体験します

セミナー中は、各チームの団体行動をとります。1チームが6~7人で構成されます。チーム・リーダー中心にチームワークを競います。チーム討議、まとめ、発表でセミナーの成果を結実させます。

◎セミナーの成果は、参加者の事前準備(学習)と現地での盛り上がりで決まります

この様に、今回のセミナーはコンテンツ(内容)、プロセス(展開)共に万全です。
しかしながら、セミナーの成果は、参加者の事前準備、現地での盛り上がりで決まります。
大いに学び、大いに楽しんで下さい。<以上>

Share on Facebook

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. nexqhark It’s a good post. nexqhark

  2. ldwngyqjbtl That’s a nice post. ldwngyqjbtl