《006》HBR〔最高のキャリアをつかむ「意志力」の科学〕2013年5月号

《006》HBR〔最高のキャリアをつかむ「意志力」の科学〕2013年5月号
〜ケリー・マクゴニガル(スタンフォード大学心理学者)〜 ※インタビュー論文
 
 
<充実した人生を送るために>

心理学者のケリー・マクゴニガルは、スタンフォード大学の生涯教育プログラムとして「意志力の科学」という講座を開講した。
この講座は、心理学、経済学、神経科学、医学の各分野から、自己コントロールに関する最新の見解を取り上げ、人間の意志力のメカニズムを科学的に理解しながら、意志力を鍛えるという内容で、同校で絶大な人気を誇っている。
彼女によれば、我々は「やる力」「やらない力」「望む力」という3つの意志力を駆使して、目標を達成したり、あるいはトラブルを回避したりしている。
この意志力を強化することで、将来の自分とのつながりを深め、最適なキャリアを築くことが出来るという。
自分にとって最も重要で長期的な目標は何か。
自分がもっとエネルギーを注ぎたいと思っていることは何か。
本論では、意志力の科学を通じて、仕事上の目標や将来あるべき自分の姿に向かって、自分をコントロールしていく術を語ってもらった。

<仕事に意味を見出すために「意志力」を磨く>

※村上がこの論文に関心を持った背景
この論文は、この種の“動機付け論”に食傷気味の方、それほど真剣に悩んでいない方は、読み流してしまうでしょう。わたしの場合は、偶然にも身近に実証例がおられたのです。「意志力」特に「望む力」で実証例です。最後にご紹介しましょう。

◎自分が望む仕事を見つけるためには、他人の意見(目)ではなく、自らが科学者のような目を持って自分自身を観察する必要がある。ぼんやりと抽象的な形で「なりたい自分」をイメージするのではなく、具体的に、日常的にどういう仕事をすることが自分にとって「意味あること」なのかという観点から、仕事の目標を捉えるべきである。その際に発揮していただきたいのが、「望む力」である。

◎「意志力」には、「やる力」「やらない力」「望む力」という3つの力がある。
「やる力」とは、すなわち、気の進まない仕事をやり遂げる力である。
「やらない力」とは、衝動や欲求を感じてもすぐに流されないようにする力である。
「望む力」とは、目標や欲求を決める力である。

1月5日ここまで

◎私たちは、これらを駆使して、目標を達成したり、あるいはトラブルを回避したりする。

◎人類は好運にも、こうした能力を備えた脳を授かった。[自分の本当に望む仕事をどうやって見つけるか?]に、意志力のうちの「望む力」を活用すべきである。

◎人間の脳には自分の目標に向かって行動するという本能が備わっている。
「自分にとって最も重要で長期的な目標は何か?」
「自分がもっとエネルギーを注ぎたいと思っていることは何か?」
これらは、他人の意見で決定出来ない。そのこと(上記の2つの問い)を具体的に意識出来れば、《いまやっている仕事の中で何が意味ある仕事なのかがわかってくる》。
また、そのような目標に向かおうとする自分の気を逸らし、誘惑し、遠ざけてしまうような目先の欲求が何であるかもわかってくる。

<自己認識と自己コントロールのシステムを強化する>

◎人生の目標を具体的にどこに置いたらいいか決めることは、多くの人々にとって大変悩ましい問題である。
:名誉ある地位や高額な報酬を目標として職業を人たちは、その目的を達成して名声や財産を手に入れても幸せだと思っていないケースが殆どである。
:一方、自分の強みを活かして意味のある仕事をしていきたいと考え、そうした価値観で職業に就いた人たちは、実際に仕事上で目標を達成すると大きな満足を得ている。
〜全社のグループは、自分が本当に何を望んでいるかを深く考えて将来の自分を具体的にイメージ出来なかったために、意志力をうまく使うことが出来ず、やるべきことが出来ていない。その感覚が満足感を押し下げている。〜

◎より高い次元の自己が力を持てるよう、私たちは自己認識と自己コントロールの仕組みを強化する必要がある。そうすることにより、意志力や望む力が強まり、やるべきことがやれるようになる。

1月12日追記

◎意味のある仕事が何かということは、ひとによって違う。自分にとって本当に意味のある仕事が何であるかを、自分自身で探さねばならない。(何故なら、自分の意志力を“意識して”つかうべきなのだ。)

◎現在の仕事が自分にとって意味のある仕事かどうかを問う前に、今やっている仕事にどういう意味を見出すかを考えよ。自分はどういう強みを持っていて、どういう能力が発揮出来るかに注意を注ぐべきである。何故なら、今の職場、今の仕事に対してそう云う意識がなければ、次の仕事に就�「ても同じ様な不満を引きずってしまうであろうから。

◎繰り返し言うが、人間の脳の[前頭前皮質]では、意志力を司る部位があるが、ほとんどの人間がそのような能力を選択せずに(使わずに)無意識に日常行動を行っている。その自己認識の甘さが、結局、何をしてもストレスから逃れることが出来ずに、差し迫ったことに追われるだけの毎日という状態を招き、仕事の本当の意味(意義)を見出すことが出来ない。

<「下積み時代」に自分の可能性を探る>

◎アメリカにも「下積み時代」がある。自分のやりたいことを与えられずに、最初の数年間はものすごい苦労をする。このつらいストレスに満ちた「下積み時代」をどう乗り越えるか。

◎この時こそ、「やる」、「やらない」、「望む」という意志力を駆使して、退屈な仕事の中にも意味や価値を見出すことだ。

◎自分の仕事をまったく異なる角度から捉えてみる。すると、自分が思っていること、「下積み時代」の場合は、「なんてつまらない仕事」とか「こんな仕事大嫌い」といった感情と、実際の仕事の価値は、大きくかけ離れているものだ。後になって考えると、実際そうでもなかったし、勉強にもなっている。

◎「楽しくない」、「嫌だ」といった感情に支配されてしまうと、自分のやっている仕事の本質(意義)が見えなくなってしまいがちだ。
不平、不満は一旦脇に置いて、仕事だけを見てみると、実際にはかなり楽しい面、意味のある面がどの仕事にもあるものである。

◎<今の仕事に目を向ける>のいう姿勢が非常の(致命的に)大切である。いま自分がやっていることの中に意味(意義)を見出すことを習慣化すると、どのような仕事にもハッピーな部分を見つけることが出来る。

<村上途中解説>
ここまでのポインポは、
:キャリア・プログラム(人生設計計画)の成功の基本は、「意志の力」である。
:人間の脳には、意志力の機能が備わっている。意志力は、「やる」、「やらない」、「望む」の3つで構成されている。(著者は、心理学者である)
:残念ながら、人間は、この機能を“意識的に”活用しようとしていない。この機能(意志力)の存在を認識して効果的に活用すべきである。(著者の基本提案)
:意志力(「やる」、「やらない」、「望む」)のうち最も重要なのは、「望む」意志力である。
:しかし、《あなたは、なにを「望む」か!》を発見出来ていなければ、人間の脳に備わっている「意志力という機能」も“宝の持ち腐れ”である。
 
従って、テーマは、〔人生のおける[自分探し(生き方探し)]〕の方法論に移ります。

<現在の自分と将来の自分のつながりを深める>

1月13日ここから

<現在の自分と将来の自分のつながりを深める>

◎人は将来の自分を常に過大評価してしまう傾向がある。やるべきことを無茶な程増やし過ぎてしまう。「きっと明日ならやる気になるであろう・・」と、今日やるべきことを先延ばししてしまう。このような将来の自分に期待することは、悪いことばかりではないが、土壇場で神様が現れて魔法のように問題を解決してくれる訳ではない。

◎自己コントロールして、私たちは、将来の自分に過大は期待を抱かないようの注意する必要がある。

◎将来の自分を理想家してしまう背後には、将来の自分のことを現在の自分とはまるで別人のように捉えてしまる習性が関係している。
将来の自分も今の自分と同じように考えたり感じたりするであろうと思えば、過大評価は生まれない。

◎将来の自分とのつながりが強くなれば、将来に対しての経済的な備えから貯蓄が増えるだけでなく、どんな意志力のチャレンジも効果化が表れてくる。
将来の自分とのつながりが強くなると、「いま」をできる限り最高の自分になろうという意欲が湧いてきて、大切な将来の自分のためにのいま一生懸命やろうという気持ちになる。

◎「将来の自分とのつながり」の認識の重要性は上記の通りだが、いまの大学生は、ほとんど認識を持っていないという調査結果かある。これでは、知らない人や関係にない人のために投資をしたり、こつこつと貯金をするなどという発想は生まれない。現在の楽しみを犠牲にしてまで、他人としか思えない自分のために何かしようとは思わない。

<では・・・どうしたら・・・?>

◎《将来の自分をどうとらえるか!?》

◎将来の自分より、目先の欲望を優先してしまう之は、脳の報酬システムがそのように作動してしまうからか。事実、脳の報酬システムが将来の報酬に反応しべく進化していないからだ。

◎神経科学的に言えば、「欲求」によって得られるのは、実は「報酬に予感」であって、「報酬」そのものではない。目先の欲求ばかりに身を委ねていると、満たされない『渇望』の中毒となり、身体的にも大変なストレスをもたらす。欲求が募るばかりで満足感が得られない。

◎この『渇望』のサインを見逃さないこと。ここで《将来の自分をどうとらえるか!?》を真正面から考えるべきでなる。

<村上最終まとめ>

「充実した人生を送るために」は、人生の大テーマです。それは、どうやら、晩年に本人が“どう評価”するか以外の何ものではないでしょう。
他人がどうこう評価する筋合いのものではありません。何人かを比較対象するのは失礼な話しです。
この原本は、「スタンフォード大学の自分を変える教室」つまり、大学生への動機付け講座です。今日の超高齢化社会において「組織勤め」が終ってから、なんと20年前後ある人生の《最も長い期間》をどう生きるかの提案ではありません。
意志力とくに「望む力」についても、自分の前半生の経験に照らして、「強く頷く人」、「理想論だろう!」と受け止めは様々でしょう。

わたしの提案は、「充実した人生」の自己評価は、<組織勤め」が終ってからの20年前後の過ごし方で決まると考えるべきである!>ということです。
ここで、意志力とくに「望む力」を活用してみませんか。ということで、アフター50歳の方々にも、価値ある内容であったと思います。
<完>

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