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<参加者募集!>

今回の書籍《|新訳|科学的管理法》〜ダイヤモンド社〜
マネジメントの原点
フレデリックW.テイラー著

【この読書会の狙い】

ムラカミ研究室は、科学的で合理的なチェーンストアの店舗運営手法であるレイバースケジューリングを核としたマネジメント・プログラムを啓蒙指導してきました。

この考え方と技術の基本は、直接的にテイラーの〔科学的管理法〕であります。従って、<科学的管理法=レイバースケジューリング原理>と言っても異論がないぐらいに内容的に一致するのです。

《現代経営の第一歩は、テイラーから始まった。テイラーを知らずして、マネジメントを語ることはできない。この歴史的業績を風化させてはならない。》〜野中郁次郎(一橋大学名誉教授)〜ダイヤモンド社名著復刻版帯のコピー

しかし、我々はテイラーに関して“正しく”学んだことがないように思います。

例えば、書店の棚に並ぶ[経営学史業書]シリーズ(文眞堂)のテイラーの巻の帯には「20世紀で最も偉大なマネジメント・グルか、それとも資本主義的搾取方法の完成者か。・・・」と週刊誌のキャッチ・コピーか、マル系の学者と論文か、と言う状況なのです。

確かに、当時の時代背景抜きに、表面的に“抜き読み”すると、誤解、曲解されることも多そうな著作(論文)です。書かれていない情報や推論が必要だと思います。

そう云った意味で、読書会で意見と感想をぶつけ合う(披露し合う)のに格好な本であると考えた次第です。連載中の〔レイバースケジューリング原理〕と併せて読んで頂けるとよいと考えます。

《読書会参加のルール》

⑴ご自身で、〔科学的管理法〕フレデリックW.テイラー著(ダイヤモンド社)1600円お買いになるか、図書館で借りて頂きます。

⑵この読書会に参加する旨のメールを村上徳忍当てに送ります。お名前、お年、お仕事など(ご自身のプロフィルをお書き下さい)※個人情報は、ご本人の許可なく公開致しません。

⑶熟読後、感想、ご意見をメールで村上宛(sinobumurakami@hotmail.com)にお送りください。

⑷他の読書会参加の感想、ご意見をメールに添付して、お送りします。但し、ご私人の感想、ご意見を頂いた方に限ります、※個人情報は、ご本人の許可なく添付しません。

⑸他の個人宛の共感、反論を歓迎します。

⑹個々の感想、ご意見は、ご本人の許可を得た上で、ホームページ上に掲載致します。
※個人情報は、ご本人の許可なく添付しません。

ここに、『科学的管理法』の「訳者あとがき」を掲載します。訳者とは、語学の専門家ではなく、内容をこのように深く理解しておられるのだということです。この「訳者あとがき」を念頭に置き、本書をお読み下さい。

訳者あとがき

「昨今ではテイヤーを軽蔑し、その物の見方を『時代遅れだ』と非難する風潮が強いが、テイラーこそ、人類の歴史上でおそらく初めて労働作業を当然のものとして見過ごさず、研究の対象として光を当てた人物である。・・・・(中略)・・・・

氏を研究に駆り立て、意欲を刺激し続けたのは何よりも、心身を蝕む苦役から労働者を解き放ちたいとの思いだった。・・・・(中略)・・・・
テイラーは、労働の生産性を押し上げ、それによって労働者たちにまずまずの暮らしをさせたいと願ったわけだ。」

以上は、P・F・ドラッカー著『マネジメント』からの引用である。初めてこのくだりを読んだとき、私は心にひっかかりを覚えた。
それまで接していた数々のテイラー評とあまりにかけ離れた内容だったからだ。
その後、本書『科学的管理法』の原文を読む機会が訪れた際に、ドラッカーをこのテイラー評が脳裏に蘇った。そして、ドラッカーは間違いなく原典にあたり、そこにしたためられたテイラーの哲学の本質を汲み取ったのだと、確信できた。
本書でテイラーは、科学的管理法の哲学と手法を混同してはならないと、何度も釘を刺している。哲学を忘れて手法だけを取り入れようとしても、まったく意味をなさないのだと。しかし残念ながら、テイラーの懸念は現実となり、今日も科学的管理法の手法ばかりが一人歩きをしているように思われる。本書の中には、求められるのは「鈍重で才気に欠け、例えていえば雄牛のように力はあるが不器用な大男であること」といった働き手をめぐる表現もあり、これも多くの人々に違和感を与える一因と考えられる。
ただし、『科学的管理法』の初版が刊行されたのはいまからほぼ100年前にあたる1911年である。第一次世界大戦が起きる以前であり、アメリカでアフリカ系住民に法の下の平等が与えられるまでには、さらに半世紀以上を待たなければならない。ちなみに日本は明治時代の末期にあたり、婦人運動のさきがけとさせる平塚らいてうが『青鞜』を発刊したのがこと1911年だという。女性はもとより、男性でさえも選挙権を持つのは納税額が多い人々だけだった。
ことような時代状況の中、テイラーは労働現場での効率アップを通して働き手の豊かさや健康の増進、ひいては社会の安定を願い、30年以上にわたって科学的管理法の研究と応用に力を尽くした。以上の背景を踏まえながら、本書にしたためられた科学的管理法の中身、とりわけその哲学を読み取って頂ければ幸いである。

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