【りはびりの輪】情報①

〔左手のピアニスト館野和泉さんの演奏活動をテレビで見て〕     小坂 一郎さん

フィンランドで演奏活動中脳出血で62歳のとき倒れ、68歳の時には左手で2時間のピアノリサイタルが開けるまでに回復すると言う館野泉さんの姿がテレビで紹介された。
倒れて1年半、もう両手でピアノが弾けなくなったと、もんもんとした日々を送っていた時息子が左手でひく楽譜をそっとテーブルの上に置いてくれた。
其れがきっかけでもしかしたら左手だけでピアノが弾けるかもしれないという気持ちが高ぶり、ピアノを弾きはじめることとなる。

それから左手用の楽譜を集めたり、日本の作曲家の友人に左手用の作曲を依頼したりしながら左手による演奏の猛特訓を行った。
その結果ついに演奏会が開けるまでになる。その過程を見ながら私は麻痺している右手の動きにいつの間にか注目してみていた。
時々両手で楽譜を持つたり、ピアノの椅子を前に引き寄せたりを違和感なくゆっくりではあるが自然に行っていることに気がついた。
その時健全な手足を100%以上活用して目標を達成しょうと頑張っていたので麻痺した右の手足もひきづられて改善したのではないかという印象を持った。勿論リハビリも積極的にやられたことと思うが。

また、フインランドの湖畔にあるシベリウスの作曲していた館を訪ねた時の後姿を見た時、右足はわずかに引きずりが見られる程度だし右手の振りは左手と殆ど変らず長嶋をはるかににしのぐ安定した自然な歩みだった。
左右のバランスがとれるようになったんだと強く感じた。                    

実は最近、通所リハビリのPTさんから、小坂さんは健全な右足の使い方が悪い、この右足をもっと上手にしっかり使うようになれば左脚の歩行がもっとよくなると思うといはれ、右での片足立ちをしながら左足を上げ数秒止める等のリハビリを多く行うようになった。このことがあったので館野さんのマヒした手足の動きに自然と注意していたように思う。今までリハビリと言うと麻痺した手足のリハビリばかり考えていたが、リハビリは健全な手足を含めた全体を考えてのリハビリを考えなくてはならないと思うようになる。
ただ、麻痺した足のしっかりしたリハビリは大事なようで、先の提案のPTがやめ新しく来たPTは小坂さんは麻痺足が弱いし細い。
もっときっちりしたスクワップなど麻痺足のリハビリをしっかりやりましょうと特訓を始めている。
やはりどちらも大事なようでバランスのとれたリハビリが大切だと思うようになる。

<村上追記>
我々障害を克服しようと努力する者独特の感性で観察されていますよね。それにもまして、小坂さんの研究熱心さに頭が下がる思いです。
頑張り、工夫するリハビリ仲間に乾杯です。

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