The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

<6月19日〔インフレか、失業か〕>
〜10月19日〜

この問題指摘は、あまりにも重要な指摘であります。
“アベノミックス”の問題構造をあきらかにしているわけですが、日本ではマスコミも政治家(野党)も問題視しないのは何故でしょうか。
年金生活者とインフレ政策との関係性です。

《退職した年金生活者にとって、インフレは最大の脅威である。》

<大恐慌以来、失業は,現代社会と現代経済に特有な病、かつ最も危険は病とされていた。
しかし年金社会では、失業の増大に代わって、インフレがその地位に坐ったとしてよい。
退職した年金生活者にとって、インフレは最大の脅威である。50歳を過ぎた被雇用者にとっても、将来の年金の購買力の低下は同じように重大な脅威である。
この二つの世代を合わせると、成人人口のほぼ半数に達する。
彼らは、年金基金社会主義の発展の結果として、インフレに対し例のない重大な利害を有する。共通の利害を有するこれだけの大きさの関係当事者は、一大利害集団であって一大政治勢力である。
これに対して、失業の増大は退職者や高年の就業者にとって、脅威ではあっても、はるかに小さな脅威である。>

この50年近く前のドラッカーの慧眼を驚くとともに、今日の日本の経済評論家や政治家たちの問題意識が庶民とこれ程までにズレていることに唖然とします。

この項は、『見えざる革命』〜1976年〜からの引用です。

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