The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

<6月25日〔正義と尊厳の実現〕>  〜10月22日〜
  
《機会の平等と人の位置づけと役割の実現こそ、企業にとって最大の仕事である。》

<そもそも自由経済と市場社会の嫡子としての企業には、社会における一人ひとりの人間の位置づけと役割の」必要性を考慮に入れていないという弱みがある。
経済的な成功に無縁な人たちを気にかけないという点では、市場社会は、選民ならざる人たちを気にかけなかったカルヴァン主義の末裔そのものと言ってよい。

※ カルヴァンの宗教改革運動によってジュネーヴを中心に起った教義。ルターの福音主義を基礎としつつ、神の絶対的権威と予定恩寵と禁欲的な信仰生活を強調した。

たんに近頃では、イギリスの哲学者ハーバード・スペンサーに倣い、神学用語ではなく、ダーウィン主義の適者生存なる言葉で表現しているに過ぎない。
市場社会の哲学が、成功できない者を見捨てられす者と見ることにおいてなんら変わるがない。
実に見捨てられし者とは、憐れみをかけることさえ神意に反する存在である。>

しかし、私たちが、経済的に不運は人に対し、社会における位置づけと役割を拒否できるのは、経済的に成功できないことが本人の責任であり、人間としても、市民としても価値を認め難いと断じうるときだけです。
結論は、《機会の平等と人の位置づけと役割の実現こそ、企業にとって最大の仕事である。》ということです。

この項は、『企業とは何か』〜1946年〜からの引用です。

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