The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)<付録>

【事業の定義と時代の変化】への<付録>です。ターゲットは、事業の定義を明確に規定し、巨人ウオルマートとの戦いに臨み、生き残っております。その姿は教訓的であります。

ターゲット社の<成長への指標>

TARGET
成長のための指標《 THE GUIDES for GROWTH 》

これは、我々の戦略である。
これは、わが社の存在価値と成長の方向性を提示するものである。
この指標には、我々の顧客に対する姿勢、我々の商品およびオペレーションに対する
信念が帰されている。

我々は、この文献を“成長のための指標”と呼ぶことにする。

これは、TARGETが顧客にとって、その存在価値を増し、
適格な経営力を育成するために、不可欠な経営指標である。

<対象とする顧客>

1.TARGRTは、我々の店で買い物をする人々を尊重する
2.TARGETは、ヤングファミリーの店である<デモグラフィック>
3.TARGETは、ヤングファミリーの店である<ライフスタイル>
4.TARGETは、ヤングファミリーの店である<常識の重視>
5.TARGETは、実直な取引をする店である

<商品>

6. TARGETは、顧客がもっとも欲している商品について最強である
7. TARGETは、トレンドを追う小売業である
8. TARGETは、品質のよい商品を扱う店である
9. TARGETは、高品質の商品のみに自社の名前をつける
10.TARGETは、調和のとれた価格政策をとる

<店舗運営>

11. TARGETは、チェーンオペレーションの店である
12. TARGETは、量販店である
13. TARGETは、セルフサービスの量販店である
14. TARGETは、顧客の期待するサービスを提供する
15. TARGETは、専門テナント業種を持つチェーン店である
16. TARGETは、経費を抑える努力をする
17. TARGETは、経費を抑えるためのマネジメントシステムやコンピュータを使う
18. TARGETは、物流コストを下げる
19. TARGETは、コミュニティーの愛される一員である

<会社の成長>

20.TARGETは、成長する企業である
21.TARGETは、地域マーケットの中で成長する
22.TARGETは、人により成り立つ

 《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》《本文》

<1>TARGETは、我々の店で買い物をする人々を尊重する

我々は、顧客の購入の決定がわが社の成長すなわち運命を左右するという事実を尊重しなくてはならない。
また、我々は、顧客一人ひとりを権利と期待を持つ一個人、一人格として尊重すべきである。

 ◇我々は、顧客の時間を尊重する
  来店客の欲する商品に迷うことなく到着できるような店内レイアウト、すばやいチェックアウトを可能とすること。
  お客さまがすばやく店を出られないような要因は全て障害物と考えてよい。

 ◇我々は、顧客の人格を尊重する
  お客さまと接する場合、現金の運びやとしてではなく、個人として接する。
  相手の目を見て、常ににこやかに接する。互いに完全に理解しあうことは大変困難なことであるが、いつも努力
するように心がける。
 ◇我々はきれいな店で買い物をしたいと思う顧客の願望を尊重する
  (社員が自分の職場に誇りを持ちたいと思う気持ちも同時に満たす)
   当然と思われること・・・掃除された床、清潔な洗面所などの条件を満たすことが必要である。

 ◇我々は、顧客の要求する誠実なコミュニケーションを尊重する
  宣伝に、サインに、タグに、そして接客に際し、我々は誠実でなくてはならない。重要な内容を省いたり、あいま
いな表現を使ってはならない。 

 ◇我々は、ミスを認め、訂正する
  毎日何千人もの社員が何万人ものお客さまを相手に何十万アイテムもの商品を販売している。ミスはどうして
も出てくるが、それを率直に認め、直ちに訂正しなくてはいけない。

 ◇TARGETのミスに対する態度は明確である
  我々の保証書に書かれているように、ミスは認め訂正する。お客さまは真実を知る権利がるのだということを忘
れてはならない。

<2>TARGETは、ヤングファミリーの店である

 <デモグラフィック>

全国どこにも店を持ち、人口の全セグメントに対し、全員が欲する商品を扱うことは不可能である。そこで我々は、誰に対し、どのような要求を満たすべきか選択しなければならない。

我々は、小さな子供を持つ中産階級のヤングファミリー(25~34歳)をターゲットとして店舗立地の設定、売り場の配分、もっともアピールする品揃えを行い、それらの商品に力を入れることとする。

我々は、この年齢グループをターゲットとして選定することにより、それ以外の年齢グループおよび所得層のニーズも満たすであろうと考えている。この選定は、後々に渡り誰に対しビジネスを行っていくのかという狙いをも含む戦略的決定である。またこの選定は、TARGETがチェーン店であり、統一化されたオペレーションを行うことを前提として設定されている。

以上の決定は、特に、ヤングファミリーを対象とする商品には力を入れるが、他の商品には、力をいれないという意味を持つ。

我々が意図するところは、ヤングファミリーが必要とし、重視し、そしてヤングファミリーにとって有意義な店作りを行うことである。
<3>TARGETは、ヤングファミリーの店である

<ライフスタイル>

TARGET社は、若くモビリティに富み、活動的で個人志向の強い、そしてファッションに敏感な人々の店である。我々を選び、また我々が対象とする顧客は、下記のようなライフスタイル特性を持つ。

◇活動的:レジャー、スポーツ、日曜大工、スポーツウエア、カジュアル
◇モビリティ:引越し関連商品、新居装飾用品
◇個人志向:自分の趣味、嗜好に自信を持ち、選択がはっきりしている。彼らはその為にセルフサービスの店を選
ぶのであり、購入に際し、「助言」は必要としていない。
◇バリュー感覚:彼らは商品のバリューを重視し、よい品を安く購入したいと願っている。彼らは商品のバリューを
理解し、価格を理解している。
◇流行:彼らは流行に敏感で、何が今流行っているかを知っている。彼らがTARGETに買い物に来るのは、我々
が他店より流行の半歩先を行っていることを知っているからである。

以上の特性は、我々が店を運営し、商品を仕入れる上で、ガイドとして役立つ。

<4>TARGETは、ヤングファミリーの店である

<常識の重視>

常識的に判断して、我々の顧客の大多数がファミリーストアに置くには相応しくないと思う商品群がある。
例えば、「成人向け」雑誌に関しては取り扱いを中止し、また局部があまりにあからさまに作成されすぎている人形も取り扱わないこととした。これらの決定は、単に我々の店で販売する商品およびそれらがどのように販売されるべきか等に関する常識的な対応である。

我々は、ヤングファミリーにとって意味ある重要な、そして必要とされる店つくりを目指している。故に、我々はヤングファミリーの価値観に基づいた店つくりを行っていく必要があるのだ。

<5>TARGETは、誠実な取引をする店である

我々は、他のどの店よりも顧客のニーズに合う商品を提供しようとしている。誠実な取引を目指すには、我々TARGETの社員およびマネジメントの基本姿勢が何よりも重要であるということを認識しなくてはいけない。そしてまた誠実な取引とは全社員が望んでいることであり、かつ我々の顧客が我々に対して望んでいることである。誠実な商人により偽りの無い商品が公正な雰囲気の中で販売されなくてはならない。
誠実な取引とは何を意味するか? それは主に次のようなことである。

 ◇顧客は、当然のこととして、品質を重視した機能と概観を兼ねそろえる商品を我々が彼らの代わりに選び、販
売することを期待する権利がある。  これを実際に遂行することを意味する。

 ◇店内の基本的なサービス<きれいな店内、顧客のニーズに合った営業時間、待ち時間の少ないチェックアウ
ト、顧客の時間を尊重する社員、マネジメント>の遂行を意味する。

 ◇誠実な宣伝、サイン、販促手段、企業政策やその実行を意味し、トリックを使って来店を促した後、来店客をが
っかりさせたりしないことを意味する。我々が宣伝を行う場合、その内容が事前に手元に用意されているものに
対して行われなくてはならない。
誠実ということは、競合に対する差別化の中で、我々が持つ継続的な最も可能性の高い戦略の一つである。

<6>TARGETは、顧客が最も欲している商品について最強である

どんな小売業者でも、全ての商品について最強では有り得ない。しかし、小売業の中で成功する業者は、ある特定分野の商品について最強であり、それが顧客の支持を得て成長するものである。

TARGETは、ベーシックなものについて地域一番店であるべきである。ベーシックなも
のとは、我々の顧客が最も欲し、また多く使う日常必需品である。地域一番店とは、我々がそれらのベーシックアイテムに最も力をいれ、それらに真剣に取り組んでいることが目に見えるようにすることである。それは、我々が豊富なストックを持っていることを意味し、商品が必要になった場合、顧客が我々を頼り、信頼して来店できることを意味する。

最強商品は、シーズンにより、また顧客の要望により変化するべきである。
ある特定商品に対し最も力をつぎ込もうとする場合、当然のこととして、その商品群とその他の商品の境界に位置する商品に対しての決定を下さなくてはならない。ただ単に棚のスペースを埋め、在庫として資金を無駄にするような商品は直ちに取りやめるべきである。
地域一番店の確立は、社内のさまざまな力を結集する結果として得られることである。それらの力とは、次のようなものである。

◇正確な数量の適切な商品を的確な時期に持つ
◇積極的な宣伝活動
◇適切なプレゼンテーション

これらのバランスが取れない限り、これらの共通な目的である地域一番店の地位は確立できない。
我々は、生活のベーシック商品を強力にお客さまにアピールする。これがTARGET流の最強商品、すなわちドミナンスの解釈である。

<7>TARGETは、トレンドを追う小売業である

これは、大変特殊なことを意味する。
我々は、小さい実験的な店で行われているような流行を作り出す店ではない。しかし、流行が生まれ、顧客がそれに反応し、量的にそれら流行の商品を購入しだした時点では、我々は準備万端ととのっているべきである。顧客が彼らの興味ある商品を要求しだした時には、我々は事前にそれらを予測し、選択し、充分な量を手元においているべきである。
トレンド商品は宣伝により顧客に知らされ、提示されなければならない。我々は顧客の要求が量的に続く限りそのトレンド商品の本拠地となり、最強の立場を維持するべきである。

流行がその頂点に達したとき、TARGETは次の流行に移る。
我々は、それをタイミングよく行うことにより、顧客を決して飽きさせない品揃えを行う必要がある。

もし、間違いを犯した場合、我々はそのままその間違った状態を続けることなく即座に変更/訂正のアクションをおこす。それを行わないと店は魅力をなくし、長く待てば待つほど経費もかさむことになる。

TARGETは、流行の真上にいたい。流行の先取りではなく、後追いではなく、その真上にドッカリと座っている店でありたい。

<8>TARGETは、品質のよい商品を扱う店である

これは顧客の消費選択行動の機会に最も明確に表現されるべきことである。

◇TARGETの店そして商品を体験した顧客は、我々の商品の質がKマートよりよいことを認識できるようにする
べきである。
◇ソフトラインに対する我々の目標は、ペニーの品質に匹敵する品質を持つことである。
◇ハードラインについては、高品質なナショナルブランドを強調する。プライベート・ブランドについては、少なくと
もシアーズ商品と同程度に保たねばならない。

我々は、販売する商品に対して責任を持たなければならない。そこで我々は、顧客に対して約束をしているすぐれた品質の商品を確実にするために、ベーシック商品(例 プライベートブランド、広告商品、玩具)に対しては、テストを行う。もし、商品にリミットがある場合は、事前に顧客に発表する。

それでも何か問題が生じるかもしれないという可能性を配慮して、我々は、顧客の満足を保障する。我々は保障に対し真面目に取り組んでいる。これは何か問題があった場合、顧客が容易に頼れるように計画されたものである。

TARGETとは、品質の良さを意味する。

<9>TARGETは、高品質の商品のみに自社の名前を付ける

我々は、TARGETの名前に誇りを持っている。我々は、この名前が我々の持つ最も価値ある財産のひとつだと思っている。

そこで我々は、この名前を品質のよくない商品につけることによって社名自身の持つ価値を下げてはならないと考える。どうしようもない商品や顧客にとって全く意味を持たない商品にTARGETの名前を乱用するようなことは避けなければならない。
我々の立場は次のようなものである。我々は下記のような商品に対し、我々の社名を付けるようにする。

◇継続して商品試験所のテスト基準を満たす商品
◇大量に販売されている商品
◇低価格で顧客に提供できる商品(且つ、利益を保つか向上させる商品)
◇その商品群の全体売り上げおよび利益を拡大させる商品
◇その背後に綿密に計画された営業戦略、マーケティング・プランをもった商品
◇よりよいプレゼンテーションを可能にする商品

TARGETの名前は、重要な商品、高品質商品、そして顧客と会社の両者に対し意味があると認められた商品に対してのみ付けられるべきである。

<10>TARGETは、調和のとれた価格政策をとる

調和のとれた価格政策とは、次のようなことを言う。

(1)競合他社に対抗しうる優れた日常価格の設定を意味する。

  ◇ソフトライン・・・・・ペニーより低価格で
  ◇ファッション・ソフトライン・・・・・百貨店より低価格で
  ◇ハードライン・・・・・シアーズより低価核で
  ◇価格感度の高い商品・・・・・競合を意識した日常販売価格で
(2)売り出し商品を企画した場合、その商品は顧客が競合店と比較した際、充分に魅力的であると感じるであ
ろう価格に設定されるべきであることを意味する。

時には例外もあるが、以上がわが社の全社的価格政策の柱である。
具体的には、価格政策は難しい問題であり、各部門ごと、各分類ごとの価格構造上、最も優れた日常販売最低価格の設定、且つ、また充分競合力のある売り出し価格設定に全力をあげて努力を継続しなければならない。
売り出し価格で販売する商品は、20%に限定されるべきである。自ら価格感度をにぶらせる愚行をしてはならない。
ここでの我々の関心は、顧客に対するものである。我々は顧客が我々の通常販売価格を信頼してくれることを望んでいる。我々が売り出しを行う場合、それは本当の意味で売り出し価格であることを顧客に納得してもらいたいのである。

<11>TARGETは、チェーンオペレーションの店である

これは我々がオペレーション上で共通の分母をできるだけ数多く見つけなければならないことを意味する。
共通の分母を持つということは、基礎となる同種の創造力を高めることである。それは全店に対する重大な決定が一ヶ所でなされることであり、それぞれの店が別々にそれぞれの決定をすることではないことを意味する。

◇チェーン店であるということは、商品の大部分を可能な限り全店同質にするということである。各店に共通に
必要な商品を発見することであり、個店ごとの仕入れは最少限にとどめるべきである。
◇チェーン店であるということは、立地決定および新規店舗取得に関係する。TARGETのパターンに合わない
立地、特別な対応や特殊な品揃えを必要とする立地への出店は差し控えるべきである。
◇チェーン店であるということは、店のサイズ、商品のスペーシング、グラフィック、宣伝、システム、テナント
等々について類似点が数多くあるということである。TARGETのどこかの店で買い物をした顧客は、その他のTARGETの店に行ったときも顔なじみの店に来たような気分になれることが望ましい。社員にとってもひとつの店から他の店への移動が容易にできることになる。 
◇チェーン店であるということは、新しいアイデアやイニシアティブを否定するものではない。否、むしろ共通性の高いオペレーションの中であるだけに、積極的な創造力が目立つものである。この創造力が発揮され成功したときは、それが全チェーンに拡大される土壌を大切にするのがチェーン店である。チェーン店であるということは、規律正しい行動を求められるが、盲従することではない。
◇チェーン店であるということは、結束力のある常識的行動をとり、共通の利益のために働くことである。
チェーンオペレーションを行うということは、会社の大きさを充分に活用し、コストを下げることである。これはTARGETにとってもまた我々の顧客にとってもよいことなのである。

<12>TARGETは、量販店である

我々は、大量に扱える商品および品揃えを実行する。
マーケット内における我々の活動範囲は、ゆるやかに定義される。
我々の意図は、顧客が他店とTARGETの二社選択にある場合、我々の店を充分信頼し、必要としてくれる店作りにある。百貨店、ディスカウントストア、シアーズ、ペニー、そして玩具のTOYS-R-S,
日曜大工のHANDY DAN、または薬品のSKAGGSといった専門店と比較して、それらの代わりを充分に満たすことである。
我々は、これらの店舗とは性質を異にするが、補完する役割を持ち、共存共栄を目的としている。
TARGETは、マーケット内の特殊な立場を目指し、それを目標に行動すべきである。
この立場を定義付けるのは困難ではあるが、我々の顧客はこの立場を理解しており、我々もそれを感じ取っている。
我々は、他の優れた小売業と同じ支持を顧客から得ることの出来る量販店になるべきである。

<13>TARGETは、セルフサービスの量販店である

セルサービスの店とは、店内に買い物カゴがあることを意味する。このカゴは顧客に重要なことを伝えている。それは合理的低価格を意味し、このカゴに入れられない商品は、扱われていないということである。

人々は、TARGETに対し購入時のアドバイスや手伝いを必要とする商品を扱うことなど期待していない。顧客が彼ら自身で買い物カゴないしショッピングカートを使用して自由に取り扱えないような商品を店内に置くことはTARGETの基本的哲理に反する。
TARGETは、セルサービスの店である。我々は例外を扱うべきではない。
セルフサービスには、その他にも次のような意味がある。

◇合理的低価格
◇合理的時間の使用
◇カジュアルな服装、普段着で来店できる気軽さ

これらの期待は、顧客が長年スーパーや他のセルフサービスストアー経験したものの蓄積である。これは、TARGET特有のことではないが、顧客の期待を他店よりも満たすことで、他店に勝るTARGETの特色とできる。
TARGETは、セルフサービスの店である。我々の顧客は我々がセルフサービスの店らしい店であることを望んでいることを忘れてはならない。

<14>TARGETは、顧客の期待するサービスを提供する

ここでは、先に述べたセルフサービスを基準とし、商品構成を行うことに対し、数少ない例外について述べる。顧客の期待するサービスを提供するとは、次のような意味である。

 ◇もし、商品がセルフサービスの基準にそわない場合、我々のオペレーション原理の例外として検討され、
承認後、はじめて取り扱われる。
 ◇この例外の承認は、企業最高責任者である社長のみが決定できる。
 ◇例外が認可されるのは、必要人件費の確保が可能であり、顧客のサービスに対する期待が満たされ、
且つ利益が出ることが確信できる場合のみである。

<15>TARGETは、専門テナント的業種を持つチェーン店である

薬局、宝石店、酒屋、レストラン、スナック、ガスサービス、花屋、キーショップ、めがね店、ベーカリー、自動車サービス、床屋
以上がTARGETの持つ専門ビジネスの一例である。一部はテナントが受け持ち、または、一部は自営である。
これらは、セルフサービス外で運営されている。またチェーン内でも、全店に同一に置かれているわけではない。マーケットに合わせて、拡大されたり、廃止されたりするべきである。
ほとんどは、労働集約的サービス主体のビジネスであり、その他のストアー内の業務と同じように運営することは本来的に不自然である。

TARGETは、チェーンストアである義務がある。それに加えてTARGETは、専門店ビジネスに関し、特別なマネジメントを行う責任もあるのだ。

<16>TARGETは、経費を抑える努力をする

これは、今までに述べた記述の実行により明らかにされるないようである。
経費を抑えるということは、顧客に何らかの意味で、価値を提供しない経費は排除するということである。
TARGETは、顧客にとって意味あることにのみ経費をかける。TARGETは、経費や価格をつり上げる過度な贅沢や余計なものに走るべきではない。
経費を抑えるということは、TARGETは、安い給与を社員に払い、サービスや品質をぎりぎりまでカットするということではない。どういうことかというと、それは、全運営経費は、顧客に対する影響との関係を通して検討されるべきであるということである。

<17>TARGETは、マネジメント・システムやコンピュータを使う

TARGETは、マネジメント・システムおよびコンピュータの活用において、リーダー的存在となり、その遂行は広く知られるところである。これらのシステムは、TARGETの伝統上重要な部分を占め、経営を統合する力となり、マネジメント・スタイルに強い影響を与えるものである。
我々の用いるシステムは、仕事を簡易化し、経費を下げる目的で使われるべきである。

 ◇継続的に営業上の事実や数値を必要としている人、必要としている場所に連絡することに役立てる。
 ◇大きくなるにつれ、散漫になりやすい営業の様々な分野の管理を保つことに役立てる。
 ◇退屈で反復作業の多いコスト高な手作業から我々を開放し効果的な経営に役立てる。

TARGETは、検証済みのシステム、技術、装置を早く取り入れ、その分野のリーダーとなるべきである。我々は、小売業者なので新技術を開発する為に投資を行う必要はないが、新しい技術が開発され、認められたときは、業界内他社に先立って、それらを取り入れていくべきである。
これは、TARGETが、今後顧客そして我々自身の興味に対し、サービスを行おうといういまひとつの現れである。

<18>TARGETは、物流コストを下げる

これを実行にうつすには、政策的に小売業チェーン内で最も生産的で効率のよい物流システムを作り上げる必要がある。これは現在の我々の物流システムが将来的な我々の成長を支えるのには充分ではないという考えに基づいて述べられている。
TARGETは、「物流コスト」が経営コストの大部分を占めていると信じる。物流とは、生産者の出荷場所からはじまり、受け取りチェックが行われるまでをいう。
これは、発注、荷受、移動、マーキング、記録、等々をすべて含んでいる。
この政策には物流テクノロジーに関する2つの考えが含まれている。

 ◇その商品を必要としている店舗に品物を届ける
 ◇きびしいコントロールの下で物流コストを抑える

物流コストを抑えるということは、顧客、我々社員そして株主にとり同様に重要なことである。これは我々の基本概念である経費節減の具体的な対策表示である。
19TARGETは、コミュニティーの愛される一員である

我々の店は大きい。それは我々にとって重要であるように、その店の周囲に住む人々にとっても重要であり、店のサイズが大きいということが、よい近所づきあいをしていく上で新たな負担になりがちである。
我々は、コミュニティーに親しみを持って受け入れられるように建物のデザインからパーキングまでを考え、それらを美しく管理し、態度や振る舞いにも注意を払うべきである。言い換えれば、それは次のようなことをさす。

 ◇店舗周辺の風景、緑地を維持する
 ◇ショッピングカートやかごは、常に回収してかたずけておく
 ◇身体の不自由な人用の駐車場は、常に利用可能な状態であるように注意をはらう
 ◇店外サイン、看板は、常にメンテナンスする
 ◇外装の維持、判別の容易な表示、整理された駐車場をめざす

これに加えて重要なことは、TARGETおよびその社員がコミュニティ活動に友好的に係わるように奨励することである。
TARGETは、コミュニティの優れた一員であるべきである。

<20>TARGETは、成長する企業である

成長企業の運営は、受動的な企業のそれとは全く方法を異にする。それは、はるかに貪欲で、混沌としており、そして大変楽しい仕事である。また、成長企業は、次のようなことを意味する。

 ◇社員の時間と会社に対する献身をより多く必要とする
 ◇成長計画を遂行できるマネジメント知識と判断、実行能力をより多く必要とする
 ◇企業の資力をより多く必要とする

これらの要求は、すべてこの成長のための指標に反映されている

<21>TARGETは、既存地域マーケットの中で成長する

この表題は多くの意味を持つ。我々は安心などしていない。自己満足もしていない。我々は、我々が望んでいるほどよい店ではなく、まだ目指しているほど大きな店にもなっていない。
この表題は、我々が今後5年間に行う事の内、何をまず先に成し遂げなくてはならないかを伝えている。我々はすでに基地として作り上げた地域(中部ミネソタからテキサスにかけて)にとどまるべきである。
我々が成長を続行していくために、資本をどこに投入すべきかということについて、この表題は素直に述べている。言い換えれば、次のようなことである。

 ◇第一に、我々は顧客の支持を継続して得られるように、既存店を再建、維持する。我々はこれを第一の
義務、第一の利益可能性と理解する。
 ◇第二に、我々は現在既に店があるマーケットに今以上に食い込む。現状の全マーケットについて利益を
増加させなければならない。
 ◇第三に、マーケット内の既存店の成長計画を推進する。計画では、年間1主要マーケットに対し、1店舗
建設を予定する。
 ◇第四に、我々は第一と第二前提に自信が持ててから、はじめて新しいマーケットを得ることとする。それ
は現在我々が持つ地域内から選択する。

TARGETは、成長を見込んでいる。その成長は計画され秩序を踏まえた成長であり、効
果的に自信を持って運営を行える確信をもとに地域設定も行われなければならない。

<22>TARGETは、人により成り立つ

TARGETの成長には、大勢の能力、資格を持った人々が必要不可欠である。
TARGETは、優秀な人材を雇い、社内教育と昇進を持って優れた人材を社内で育成しな
くてはならない。また、能力の高い者を中途採用するべきである。
我々の目的は、個々の仕事について最も技術、経験のある人間をそのポストにつけることである。その人材は、どこから確保してもよいが、可能な限り企業内の人材開発にて、そ
れらの人材を得たいと考える。
我々は、女性、少数他民族の育成、昇格に力を入れるべきである。その理由は次のようなものである。

 ◇女性および少数他民族は将来的に有効に利用されるべき価値の高い会社の資源だと信じる。
 ◇これを我々の道徳的責任だと理解する。
 ◇これを我々の法的責任だと理解する。

TARGETは、他の小売業と同等またはそれ以上の給与支給、福利厚生を社員に提供する
べきである。
TARGETは、組合組織から束縛を受けずに経営を行う必要がある。これをより明白に言
い換えると、我々は労働組合が魅力的ではなく見えるほど、社員の正当な要求を満たし、
不安を取り除く用意をするべきであるということである。

TARGETは、人により成り立っている
<完>

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