負け犬の遠吠え(村上徳忍のエッセイ〜2014年11月10日〜)  〔たかが「ラジオ体操」、されど「ラジオ体操」〕

私は現在、数名のスポーツ公園仲間と毎朝「ラジオ体操」をやっている。
「ラジオ体操」だからラジオが必要でラジオを買った。
一般家庭からラジオが消えたのは何時頃からだったろうか。
我らの世代の“青春時代”では、ラジオからは、[赤尾の百万人の英語]、[城達也のジェットストリーム]〜青春のほろ苦い思い出〜が流れていた。この世代の我々は過去の人となりかかっている。

小学生低学年の夏休みの間、疎開先の長野県上田市でのことである。
当時、夏休み期間に、地域ごとの集合場所では、「ラジオ体操」をやって[ラジオ体操カード]に“ハンコ”をもらって帰った記憶がある。
あの頃は、たしか「ラジオ体操」は“第一”しかなかったように記憶している。
「ラジオ体操」の記憶はまだある。15年程働いた企業を退職して、コンサルタントになってからのことである。スーパーマーケット(量販店)の平和堂の子会社の書店チェーンの指導で(毎月一回、前泊日帰りの現地指導)、同チェーンの本部の所在地の彦根市で早朝にお城(彦根城)の天守閣まで散歩で登るのが常だった。
早朝だけ、無料で地元の人たちの散歩のためにお城の城郭を解放していたのである。彦根市政としての“ヒット(よいこと)”である。
四季折々の眺望は見事のものであった。
天守閣の手前の“ベスト・プレイス(絶景)”では、6:30に地元のお年寄り10数名がラジオ体操をやっていた。
私は「日本で最もぜいたくなラジオ体操だ!」と毎回(出張ことに)ご一緒させていただいたものだった。

◇私のリハビリの起点としてのスポーツ公園

さて、昨今の話しに戻す。「スポーツ公園ラジオ体操」は始まって半年程度経ったところである。
私の「スポーツ公園」との深い“付き合い”は、多分3年前後なるだろう。2009年に患った脳梗塞後のリハビリのためのウオーキングが最初の目的であった。
現在、一日1万歩のウオーキングが目標の私にとっては、内周500歩弱の広さは今日ではちょっと物足りないが、退院当初(4年前)のあの状況を思い起こすと現在の回復ぶりは、隔世の感がある。
ウオーキングを開始した当初より、ウオーキング・コースのゴミ拾いを始めた。それほどにゴミ(ペットボトル、空き缶、お菓子の包み紙なの)が目立ったのである。
この行為は、“知り合いの受け売り”である。前出のスーパーマーケットの平和堂の当時社長であった夏原平和さん(“ローカル量販店の雄”平和堂の二代目社長)が、ウオーキングの際にウオーキング・コースの空き缶を拾って歩いていると言われていたことを思い起こしたのだ。そして、早速実行である。
勿論、スポーツ公園ではスーパー等のプラスチック(ビニール)の買い物袋を携帯して、“あらゆるゴミ”を拾った。

私はスポーツ公園では、ウオーキングのほかにバスケットボールのシュート訓練と硬球の投球訓練をやる。いずれも右手の機能回復のための訓練である。
バスケットボールに関しては、たまたまスポーツ公園にバスケットボールのリングがあり、家に息子の使い古しのボールがあったので、右肩のトレーニングに
硬球の投球訓練に加えたのである。

早朝(5:45〜6:50〜私の滞留時間〜)のスポーツ公園には、各種の目的で人が利用する。

* 犬の散歩 *ウオーキング *テニス(コート使用)*テニス(壁打ち)*少年野球 *野球(壁打つけ)*サッカー(壁打つけ)

顔見知り(互いに挨拶を交わし、ときに雑談する程度の関係)もできてきた。
顔見知り関係の対象は、圧倒的に「犬の散歩」の方々が多い。犬という仲立ちがあるから、顔見知り関係になりやすいのである。
私はこの公園の“常連”として認知されているようだ。毎日(ほとんど)、朝一番早くから“小一時間”うろついているからだ。
私の場合は、ここでの一連の運動は、毎日のリハビリに“初動”であるから極めて重要なのである。ここを利用している他の方々とは、重さ(一日の中での重要度)が違うのである。雨が降った場合、代替する運動を家で実施する程の“重さ”なのだと認識している。

◇ラジオ体操は、私のリハビリの目標達成のバロメーターとなり得る!

さて、〔スポーツ公園ラジオ体操〕が始まるキッカケはこうである。
ウオーキングのスポーツ公園の常連(ウオーニング・コースの最終にスポーツ公園を利用するご婦人)が6:30の時刻になるとラジオ体操を独りでやっておられた。それを日頃見かけていた犬の散歩のご婦人がラジオ体操に仲間入りし、近くにいた私も仲間入りしたのが始まりだった。
「ラジオ体操」をやってみて、まず気付かされたことは、私の現在の身体(身体機能)では「ラジオ体操」すらまともにできないこと、身体が「ラジオ体操」をまともおぼえていないことの二つだった。
次に感心したのは、「ラジオ体操第一、第二」は、身体のどの部分のどんな動きが不十分なのかを教えてくれるのである。
つまり、手足を中心で身体の基本的動きを網羅しているのだ。
〔ラジオ体操は、身体の基本運動機能のチェックの道具として使える!〕
早速、『絆』でのトレーニングで、初期の「ラジオ体操第一、第二」の“演技”をビデオに録画してもらったのである。
私の場合、右手が不自由なのだが、手先(指の動き)が思うに任せない。その回復訓練を続けると腕の付け根(肩)が固まってくる。つまり、ここをすべての神経と筋が通過するわけだから当然である。肩の関節機能にも障害があり、肩が十分にまわらない(動かない)。

<ラジオ体操>の特徴は、

⑴動きが左右均等である
 ⇒体の歪みをとる(体の歪みがわかる)
⑵全身の筋肉と関節をまんべんなく使う
 ⇒全身の筋肉と関節の機能不全がわかる
 のふたつである。

結果として、<肩の関節機能にも障害があり、肩が十分にまわらない(動かない)>をもっと詳細に把握できることが分った。
ということは、右肩のリハビリ訓練の方法も的確に検討、選択でき、その成果もビデオに録画分析で可能なことが推定された。
つまり、すごい道具を発見したわけだ。

◇ <ラジオ体操>の活用方法を考える

実際に、意識して「ラジオ体操」をやってみた。
私の場合「ラジオ体操第一、第二」では、(第一)の方が機能の障害状態が分る気がした。つまり、(第二)より(第一)の方が基本的運動をしっかりカバーしているのだ。

ラジオ体操(第一)の流れは、次の13ステップである。※〔もっとすごい! 大人のラジオ体操〕中村格子著〜講談社〜

①. 伸びの運動
②. 腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
③. 腕を回す運動
④. 胸を反らす運動
⑤. 体を横に曲げる運動
⑥. 体を前後に曲げる運動
⑦. 体をねじる運動
⑧. 腕を上下に伸ばす運動
⑨. 体を斜め下に曲げ、胸を反らす運動
⑩. 体を回す運動
⑪. 両脚で跳ぶ運動
⑫. 腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
⑬. 深呼吸

では、肩の機能チェックに関わるのは、何項目あるか。
なんと①.②.③.④.⑤.⑦.⑧.⑫.⑬.と9項目あるのだ。
手先(指)を意識して<こぶしをつくる>、<手先を伸ばす>を正確に実施しようとすれば全13項目該当する。

ちなみに、私の場合は最も苦手なのは、次の通りである。

③.肩甲骨がまわらない
④.手の平を返して斜め上、後ろに反れない
⑤.まっすぐに横曲げできない
⑦.右腕を斜め上後ろに回せない

◇ 苦手動作を改善するストレッチ運動を究明するとことが課題

このように問題点がはっきりし、課題設定が可能になり、リハビリの成果が(開発されたストレッチ運動の効果性が)確認出来る。
大変な(すごい)方法論と遭遇できたものだ。
〔たかが「ラジオ体操」、されど「ラジオ体操」〕なのである。
そして現在では、ウオーニング目的の2名(男女)、直近で犬の散歩のご婦人が加わり、多いときは5人(になる筈!?)でラジオ体操第一、第二をやっている。

以上 

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