The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

<7月21日〔社会的イノベーション〕> 〜11月23日〜

《これまでの社会的イノベーションのほとんどは、関係者以外か、何らかの破局によってもたらされている。》

官僚機構の類いは、イノベーションとほど遠い存在です。
直近の話題でその事例を探すと政党の選挙公約でしょう。国会の定数是正などというイノベーション(革新)を本気でやろうとする政治家は、異端とされます。
政治家にとって、イノベーション公約は“掲げる”ものであって、決して実行するものではないという認識です。
政治家でさえそうですから、官僚が自らイノベーションを断行することは期待できません。

<政府機関、学校、病院、教会、地域団体、慈善団体、職業団体、労働組合などの社会的機関も、起業家としてイノベーションを行わなければならない。
むしろ、企業以上に起業家的でなければならない。
それらの社会的機関にとって、今日の社会、技術、経済の変化は、企業にとって以上に脅威であって、しかも機会である。
ところが、社会的機関がイノベーションを行うことは、最も官僚的企業と比べてさえ難しい。
既存の諸々のことが、企業の場合よりもさらに大きな障害となる。

あらゆる社会的機関が、大きくなることを好む。
利益という評価手段がないために、規模をもって評価基準とし、成長それ自体を目標とする。
もちろん、なすべきことは常に多い。
しかも、社会的機関では、既存の事業をやめることや、新しい事業を始めることは、いずれも異端とされる。
少なくとも耐え難い苦痛となる。
事実、これまで行われた社会的イノベーションのほとんどは、関係者以外の者によって、あるいは何らかの破局によってもたらされている。
アメリカの近代大学にしても、19世紀半ば、大学が陳腐化し学生を集められなくなって、ようやく生まれた。>

この項は、『イノベーションと起業家精神』〜1985年〜からの引用です。

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