定常化・高齢化社会における「”新たな”生きがいの見つけ方」の研究

定常化(経済成長なし)・超高齢化社会が既に始まっていると自覚している。我々の世代は、その時代の“第一期生”的存在であろう。
そのような認識の下で、“(新高齢世代)第一期生”としての役得として、上記の[研究テーマ]に行き着いた。政治家の発言には、きわめてクールである。「今一度、アベノミックスで成長経済社会の実現を・・・!」は全く信じない。誰が試みでも結果は同じであろう。
過去に学んだ<ケインズの一般理論>によれば(その後のケインジアンが実証したところによれば)、不況対策として“為替操作”は適当でない(間違っている)はずである。ということで、アベノミックスの成果には期待をしていない。
それよりも、経済成長がなければ“近代国家は崩壊する”かの考え方に異を唱えたいのだ。したがって、この研究テーマ〔定常化・高齢化社会における「“新たな”生きがいの見つけ方」〕は、大げさに言えばこの研究の成否が日本の未来を決めると言える。決して、悲観的には考えない。ただ、我々日本人の人生に対する価値観を抜本的に変える必要があるから困難を伴う試みだあることは間違いない。
勿論、抽象論を展開を展開するつもりではない。今年(2014年)わたしは、自治会(エステシテイ自治会)と市民大学(狭山市民大学)、生涯学習推進センター(所沢市)に接する機会を得た。そこで大いなる可能性と危機的は問題状況の二側面を垣間見た。この問題意識を深めてみたい。もっと多角的に考えてみてみたい、学んでみたい。

私には流通コンサルタント(科学的な店舗運営の理論と実務)として、高齢化社会における企業側が取り組むべき抜本的改善対応策案を構想している。
仕事(作業)を”組み立て直す”試みである。目的は、“高齢者向け作業”を創り出すのである。体力的にも高齢者に“優しく”、早さ(手早さ)よりも丹念さという高齢者の特性を活かせる仕事(作業)を創り出すために仕事(作業)の組み立てをし直すのである。
これに似た事例がアメリカにもある。ウオルマート・スーパーセンター(3000〜4000坪の大型スーパー)には、[グリーター]という職種がある。
ウオルマート・スーパーセンターのお店の2つの出入り口でお客さまに“あいさつすることをメインの仕事とする”係である。70歳代後半から80歳代後半の高齢者用の職種である。
[グリーター]は、“お店の顔(固定客のお店に対する印象を左右する存在)”である。場合によっては(お店によっては)グリーターが腰掛けて休めるイスを置いてある店舗もあった。他にも、商品の宣伝販売を80歳代の女性が担当している事例も見かけた。
高齢者用の職種を開発するメリットは、“同一労働同一賃金”を促進しつつ高齢者の現役復帰(活用)を実現できることである。今、働きたい(お金のためだけでなく)60歳代から70歳代(場合によっては80歳代)を人々が、大変な人数存在し、急速に増加している。現状、高齢者用の職種がない(開発されていない)からである。
なお、ウオルマートでは、[グリーター]という職種は、店舗の職種の中で最も時給が低いにもかかわらず、最も価値ある職種なのである。

このアイデアを実行に移すことを躊躇している理由がある。企業経営者(業界)が、人件費削減(低時給)職種開発の視点だけに注目し取り組み、労働組合等がそれに反発して、試みが立ち消えになることを恐れるからである。
今後最大の労働力の構成比を占めることになる60歳代、70歳代、80歳代の人々の働く場、自己実現する場の創造という真の目的(失敗の許されない)を実現する試み(崇高ですらある試み)は成功させたい。

この構想の実現には、クリアーしなければならない課題が複数ある。実現のための研鑽(理論構築と実験的実践)が必要である。

2014年12月22日(村上徳忍記す)

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