The Daily Drucker ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

《 9月30日〔報酬システム〕 》〜3月24日〜

〔個としての仕事ぶりと全体への貢献の双方を評価する報酬システムが必要である。〕

【解説】

誰でも報酬は必要です。
報酬は、人を間違った方向に導く恐れがあります。
それは報酬には、その人の位置づけを表す側面があるからです。
報酬は、仕事に対する評価とその人の評価でもあります。
報酬には、「正義」、「公正」、「平等」であるべし、という情緒的観念も絡みます。

金銭は定量的なものです。
しかし、報酬という金銭には、「価値」、「質」といった無形の微妙さが含まれます。
したがって、報酬システムは、科学的公式足り得ません。
結局、報酬は“妥協の産物”です。

最善の報酬システムも、一方で組織を強化しても、他方で組織を弱体化させています。
最善の報酬シスメムも、一方で正しい方向づけをしますが、他方では間違った方向づけとなります。
〜だから、科学的公式では対応できません。〜

そこで、ドラッカーの結論です。
<報酬システムは、“単純であれ!”
公式を押しつけるのではなく、(評価者の)判断する余地を残しなさい。>
ドラッカーは、評価者の“よき意図”を加える余地の必要性を提案します。
〜人事担当者は、この“余地”を嫌うのです。性善説を採るドラッカーと性悪説を採る(多くの)人事担当者の違いでしょうか・・・〜

この項は、『マネジメントー課題、責任、実践』〜1973年〜からの引用です。

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