The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

《 10月10日〔間違った問題提起への正しい答え〕 》 〜2015年4月12日〜

〔間違った問題提起への正しい答えほど、修正の難しいものはない。〕

意思決定において、問題の明確化ほど誰もが気にしないが重要なことはない。
正しい問題提起への間違った答えは修正がきく。
しかし、間違った問題提起への正しい答えほど修正の難しいものがない。
問題がどこにあるのかもわからない。

労働組合と連邦労働安全局から労働災害対策の不備を批判されたあるメーカーは、業界一の低さを誇る従業員一人当たりの事故率のPRを強化した。
だが、批判は止まなかった。
そこで部署別にデータを取り直したところ、約三パーセントの職場で事故率が高くなっていることが分った。
異常ともいえる高さの職場もあった。
労働組合が怒り、労働安全局が指摘し、マスコミが取り上げていたのは、それらの職場における労働災害だった。 

【解説】

「問題の明確化」の重要性がテーマです。このケースがら問題の本質(真の問題)が果たして見えてくるでしょうか。
⑴労働組合と連邦労働安全局から労働災害対策の不備を批判されたあるメーカーは、業界一の低さを誇る従業員一人当たりの事故率のPRを強化した。
 〜ここで、第一の勘違いが発生しております。[労働組合と連邦労働安全局から労働災害対策の不備の指摘]に対して、あるメーカーの担当者は、その指摘を一般論として受け止める誤りを犯しました。「一般論としては悪くないですよ・・」とノー天気だ対応をしました。〜
⑵批判が止まないので、事故率と再調査をするという、二度目の誤りを犯しました。
〜なんで、“ 労働災害対策の不備を批判された“かの背景を調べなかったのでしょう? 事故率の再分析で問題箇所と特定化をして、多分、ことの発端の実際の事故が起るべくして起ったことを証明してしまったこいう話しです。

これは、福島の原発での東電の対応の実態とほぼ同一です。(福島での東電の対応は、これほど単純ではなく、国と東電との合作“猿芝居”ですから、国民は救われません。

(2015年4月12日13:30徳忍記)

この項は、『経営者の条件』〜1966年〜 からのものです。

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