The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

《 10月20日〔利潤動機の利点〕 》〜2015年4月24日〜

〔利潤動機は、物に対する支配意欲を満足させる。〕

利潤動機に関する唯一意味ある問題提起は、それが支配欲の発現として社会的にましであるか否かということだけてある。
その点、あらゆる支配欲のなかで、利潤動機が社会的に最も優れたものであることは疑いない。
利潤動機以外の支配では、野心ある者に直接的に支配力を与え、人を支配する満足を与える。
これに対して、利潤動機だけがものに対する支配によって、満足をあたえる。  

【解説】

ドラッカーのこの書き方は、“必要悪”としての「利潤動機」の効果性といったところです。
これは博学であるドラッカーのことですから、ジョン・スチュワート・ミル(1806〜1873)の経済学の性格づけの中で「貪欲と高利と警戒心とを、まだしばらくの間われわれの神としなければならない」のいう忠告。また、ケインズですら「経済問題を重大するあまり、もっと大切な事柄を経済の必要の犠牲にしてはならない。」と戒めてすることを先刻ご承知のはずです。

(2015年4月24日10:00徳忍記)

この項は、『企業とはなにか』〜1946年〜 からのものです。

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