The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

《 10月21日〔巨大国家の誕生〕 〜2015年4月25日〜

〔政府は制定者、促進者、保険者、支給者ではなくなった。〕

帝国と超国家の興亡が耳目を集める中にあって、真の主役は国民国家だった。
ところがこの100年のうちに、国民国家は一大変身を遂げた。
巨大国家になった。
巨大国家への変身は19世紀末に始まった。
その最初の一歩が、1880年、階級闘争対策としてのビスマルクによる福祉国家の発明だった。
それまで政府はもっぱら政治的な機関とされていた。
しかし、ビスマルクの思想が、政府を社会的機関に変えた。
彼の福祉政策、すなわち健康保険、労災保険、老人年金は、いずれもささやかなものだったが、コンセプトが革新的だった。

イギリスの政府管掌の健康保険は、政府の役割を保険者と支給者以上のものにした。
診療行為が政府の手に渡り、病院で働く者が政府職員となり、政府自らが病院を経営するようになった。

1960年には、あらゆる先進国において、あらゆる社会問題とあらゆる社会的課題について、政府が適切な実行者であることが当然の原則とされるようになった。
これが1990年まで続いた。

【解説】

現在、日本も福祉巨大国家です。
地域行政(県、市)の地方再生進行計画の重点は、健康福祉です。
定常型社会(経済成長か期待出来ない社会)、超高齢化社会での難しい舵取りです。

(2015年4月25日9:30徳忍記)

この項は、『ポスト資本主義社会』〜1993年〜 からのものです。

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