The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

《 11月6日〔戦略の役割〕 》 〜2015年5月14日〜

〔聖アウグストゥスは、奇跡を求めて祈り、成果を求めて働きなさいといった。〕

善意で山は動かない。
山を動かすのはブルドーザーである。
使命と計画は善意にすぎない。
戦略がブルドーザーである。
戦略が山を動かす。

とくにNPOでは戦略が重要である。
成果を求めて働くようにさせてくれるものが戦略である。
戦略が意図を行動に変える。
いかなる資源と人材が必要かを明らかにする。

かつて私は、戦略という言葉を使うことを反対された。
軍事的匂いが強過ぎるといわれた。
だが、私の考えは変わった。
計画が知的な遊びに終わっていることが多いことに気付いた。
計画をきれいに綴じて棚においている。
それだけで素晴らしいことを行なった気になっている。
たしかに計画はつくった。
しかし、実際に行なわれないかぎり、何も行なったことにならない。

こうしたことから、私は戦略という言葉を使いはじめた。
戦略であれば、期待するのもではなく、働くためのものであることがはっきりしている。

【解説】

戦略という言葉(コンセプト)は、ドラッカーの持ち込んだもののようです。
ビジネス用語には、軍隊用語(考え方)が多くあります。
逆に、ビジネスのノウハウが軍隊に持ち込まれた事例もあります。
ウオルマートの多店舗運営(商品輸送など)は、アメリカ軍の後方体制で多くのノウハウを与えたようです。
ここでのドラッカーの問題提起は、計画(書)の実行についてです。
計画は机上でなされます。スタッフ的仕事です。
実行はライン舞台の仕事です。
計画は、実務のスタート体制です。文字通り“祈るような気持ちで”作成されたものです。
実行部隊は、成果に向けて計画を実務に落とし込みます。それが戦略です。
戦略は計画からスタートしますが、成果を目指して計画は(ある局面では)念頭から完全に消えます。
その場合、計画は何を新たに追加投入すべきかを示唆します。

(2015年5月14日12:00徳忍記)

この項は、『非営利組織の経営』〜1991年〜 からのものです。

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