《良書紹介!》

まだ読み始めたばかりでフライング気味ですが、あえてその危険を犯します!

書名 〔善と悪の経済学〕
〜人類の幸福を示せるか? 〜
ギルガメッシュ叙事詩、アニマルスピリット、ウオール街占拠

トーマス・セドラチェック著

東洋経済新報社<34000円>

本書カバーでの内容紹介コピー
「よい暮らし、よき人生」を語るために
ギルガメッシュ叙事詩、旧約聖書、プラトン、アリストテレス、キリスト教、デカルト、マンデイヴィル、スミス、ケインズ、アニマルスピリット―ーー経済思想のルーツと変遷をたどる

〔まえがき〕より
ヴァーツラフ・ハヴェル(チェコ共和国初代大統領)

 私は好運にも、トーマス・セドラチェックのこの本が2009年にチェコで出版される前に読むことができた。本書は、一般にひどく退屈だと考えられてきた学問について、型にはまらない見方を示してくれる。私はすっかり惚れ込み、そして他の読者の反応を興味津津で見守った。
すると、著者にとっても出版社にとっても驚いたことに、本書はチェコ国内でたいへんな評判となり、刊行から数週間でベストセラーになって、専門家の間でも一般読者の間でも大いに話題になったのである。
ちなみにセドラチェックは、当時チェコ政府の国家経済会議のメンバーでもあった。
この会議は、その行動においても、長期的視点においても、次の選挙のことしか考えない短絡的な政界とは一線を画していることを付け加えておく。
〜中、後略〜

<著者のこの本の最終での提案「崖っぷちで暮らす」より>

 現代の経済学(およびこれに基づく経済政策)は、新しい考え方の一部を捨てて、古い考えの多くに立ち戻るべきである。恒久的な不満足を断ち切り、人為的に作り出された社会的経済的な不足を排除し、すでに持っているものへの充足と感謝を取り戻すべきだと信じる。
 実際私たちは、ほんとうに多くをもっている。物質的・経済的観点から見れば、ヘブライ思想、古代ギリシャ思想、キリスト教に根ざす西洋文明の歴史において、いや、これまでに判明した世界のどの文明の歴史においても、現代以上に豊かだった時代はない。だからもう物質的な快適さはよしとし、物質的繁栄がもたらす幸福を躍起になって追い求めるのを止めなければならない。 〜後略〜

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