The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

《 12月11日〔 企業買収6つの原則 〕 》〜2015年6月24日〜
〔 企業買収は成功してしかるべきものである。しかし、実際に成功しているものは少ない。 〕

 企業買収は成功してしかるものである。しかし、実際に成功しているものは少ない。
不首尾の原因は常に同じである。周知のものであるはずの企業買収の六つの原則が守られないためである。

 第一に、企業買収は、金銭上の操作ではなく事業上の戦略にもとづいて、はじめて成功する。
 第二に、企業買収は、買収する側が買収される側に貢献して、はじめて成功する。
 第三に、企業買収は、買収する側と買収される側との間に、市場、マーケティング、技術、卓越性などの共通の核があって、はじめて成功する。
 第四に、企業買収は、買収する側が買収される側の製品、市場、顧客、価値観に敬意を持って、はじめて成功する。
 第五に、企業買収は、買収した側が買収された側に一年以内にトップマネジメントを送り込むことができて、はじめて成功する。
 第六に、企業買収は、買収した側と買収された側の双方の者を多数昇進させて、はじめて成功する。

【解説】

 企業買収の実態は、ドラッカーが想定している状況、場面とはおよそ異なるものが多いようです。だから、成功事例が少ないのです。
小売り業界では、当初より企業合併で事業規模を拡大してきたジャスコ(現イオングループ)が“合併上手”と言われていました。
その特徴は、“人事の妙”であったときいております。買収された側の人材の抜擢人事です。
しかし、それも“大義のない”企業買収に走り始めてから、一転“買収下手”となりました。
成長資本主義が終焉した後には、ドラッカーの六つの原則が注目されるでしょう。それほど遠い話しではありません。

(2015年6月24日17:30徳忍記)

この内容な〔マネジメント・フロンティア〕1986年出版からのものである。

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