The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

《 12月12日〔 財務より事業 〕 》 〜2015年6月25日〜

〔 何事にも掘り出し物はない。せいぜいが値段なみである。 〕

 財務分析ではなく事業戦略にもとづく買収が成功する。
買収のターゲットは事業戦略によって選ばなければならない。さもなければ失敗する。
失敗の典型がW・グレイスのCEO,ピーター・グレイスによる一連の買収だった。
一流のアナリストを擁し、株価収益率からみて買い得の企業を買収していった。
財務分析は完全だったが、事業戦略がなかった。

 その対極にあったものが、1981年から2001年にかけてジャック・ウエルチがCEOをつとめていたGEだった。
とりわけ子会社GEキャピタルによる企業買収だった。
証券会社買収の失敗もあったが、全体的には驚異的な成功率だった。
そこには事業戦略があった。

 
【解説】

 昨日の続きで「企業買収」についてです。
昨日も申し上げましたが、“何のための買収なのか!”が問題なのです。
ドラッカーは、“何のために(大義)”を[戦略]を表現しております。
ジャック・ウエルチは、稀代の“戦略家”としてGEを発展させました。
表題の〔財務より事業〕は、事業家的経営者であるジャック・ウエルチにとっては“当たり前”のことです。
財務は事業家として、自ら確立して行く主要“実務”なのです。財務内容のよい企業の買収は、事業家にとって制約条件であっても、目的とはなり得ません。
事業に関心があるのです。
ピーター・グレイスが一流のアナリストの助言(株価収益率)で企業買収を決定するのとは“目的”が違うなです。
 
(2015年6月25日10:30徳忍記)

この内容な〔eラーニング教材『成功する企業買収』〕からのものである。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加