The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

《 12月17日〔 企業買収における昇進 〕 》 〜2015年6月30日〜

〔 買収された側は、「彼らは」に対しては身構える「我々」になる。 〕
 
 企業買収にかかわる心得を全て尊守いたとしても、買収の多くは失敗する。
あるいはいつになっても期待した成果があがない。
法的には、買収された企業は買収した側の一部となっている。
しかし政治的には、買収された側は、「彼ら」扱いする「われわれ」となっている。
買収した側も「彼ら」に対する「われわれ」になっている。
場合によっては、見て見えない鉄にカーテンが消えるのには一世代を要する。

 したがって、買収後数ヶ月間の間に双方の人間を相互に異動させ、かつ昇進されることは重要な意味を持つ。
こうしてはじめて、買収が双方の側の一人ひとりにとって機会として理解される。

 大事なことは、買収が機会であることの理解である。
このことは、トップ近くの者だけでなく、事業の担い手たる若手のマネジメントやスペシャリストについても云える。
万一にも買収によって道か塞がれたと感じるならば、彼らは簡単に辞めていく。
 
【解説】

 企業買収の難しさは、人間関係と人事制度です。
頻繁な企業買収が企業の戦略となっている企業では、人事制度もそのように設計されてしょうから問題ありません。
ドラッカーの指摘しているケースは、三井銀行と三菱銀行と合併劇のような場合です。
 
(2015年6月30日13:00徳忍記)

この内容な〔マネジメント・フロンティア〕1986年からのものである。

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