The Daily Drucker  ドラッカー365の金言(徳忍の学習帳)

《 12月21日〔 内部告発の二面性 〕 》 〜2015年7月4日〜

〔 内部告発には二面性がある。 〕

 今日の組織倫理についての議論は、内部告発の義務と、上司や組織からの保護に多大の関心を払っている。
誠に立派に聞こえる。
たしかに、間違った行為を公にし、その是正をはかることは、たとえ義務ではないにしても一つの権利である。
ましてや法をおかしているときは当然である。
しかし、相互依存の倫理に照らすならば、内部告発の倫理的な扱いは急に難しくなる。

 上司や組織の行為が法律に反し、あるいは常規を逸しており、黙っているわけにはいかないという場合がある。
重罪の場合は報告しないことは共犯となり、刑事責任を問われる。しかし、重罪にない場合はどうか。

 内部告発を奨励することは、上司と部下との信頼の絆を弱める。
部下としても、自分たちを保護するはずの上司の意欲や能力に信頼をおけなくなる。

【解説】

 とってもデリケートは、問題にドラッカーは言及しています。実際に私自身も問題を内部告発された事例を何度かコンサルタント時代に見ております。
多くの場合、明らかに問題であり、場合によっては違法行為であったケースでも、その企業のトップマネジメントは、消極的に対応処理する態度をとります。
また、告発者は、組織内で微妙な立場になります。企業の組織ムードもよく、結束感がある場合は、告発者は組織にいたたまれないようになる場合も発生します。
この項では、解決策は示されておりません。
解決策は、個々の状況によります。ポイントは、善意の告発者が被害者にならない仕組みの構築です。問題の隠蔽体質は打破しなければなりません。

(2015年7月4日10:30徳忍記)

この内容な〔 すでに起った未来〕1992年からのものである。

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