《問題提起&提案》 アクティブシニアが 日本を救う!

〜アクティブシニアが日本国の宝です〜

 今、日本で年金受給世代とよばれている人たち(65歳以上の方々)は、健康で、知識も豊富であり、見識も優れ、社会経験も豊富で、社会参加願望があり、社会貢献欲求のかたまりです。
しかし、それらの方々は実社会ではその価値を無視されており、活躍の場が与えられていません。
驚くほどにアクティブシニア(行動派高齢者)は、社会的行動の機会を閉ざされているのです。

 実際、多くのサラリーマンの皆さんは、学校卒業以来、一つあるいは複数の企業で勤め上げて定年を迎えます。その間、いろいろな経験をしながらも大過なくここまできたとそれぞれの感慨をもってサラリーマン生活に終止符を打って(多くの場合、打たされて)企業組織を去ります。
 しかし、それからが長いのです。多くの方々は、後半生(実は、ここからが人生の後半なのです)のための趣味といったものをつくるヒマもなく働き続けてきたのです。

 考えてみれば、「定年」という制度は、“理不尽”です。自分自身にとって最良のタイミングを選べるのではないのです。本当は、定年の時期は決まっているのですから、定年の時期の10年ぐらい前から、人生の最も大切にしたい“最終コーナー”のための準備すべきものなのでしょう。
そうすれは、準備の10年と定年後の15年以上を充実した期間にできるわけです。でも、そんな(絵に描いたような)人生を全うした人にお目にかかった経験はありません。
 今日では、60〜65歳はまだまだ元気です。みんな“余力”を残して定年を迎えます。しかも、サラリーマン社会は、「自己実現」の場としてつくられていません。

 日本の高齢者世代の方々は、世界的にも“付加価値”の高い人材の宝庫です。
まずは、健康であることがあげられます。元気なのです。また、多様な社会経験と組織経験豊富です。
次にこれが一番重要なことなのですが、その方々には社会参加願望があり、社会貢献欲求のかたまりなのです。社会には、この事実認識が意外にないのです。

 日本にとっては、アクティブシニア(行動派高齢者)の存在を理解し、社会参加を促し、社会貢献をすることで生きがいを見出す機会を与えることが重要です。
アクティブシニア(行動派高齢者)の働き方、生き方を、今後の超高齢社会での働き方、生き方の理想の形に仕上げることが必要です。そのための仕事環境の整備、勤務パターンの多様性の確保、それらを支えるシステム、道具の設計を行います。

 それらは、現代のような「成長型資本主義」と異なる「創造的福祉社会」の価値観、考え方が基本となるはずです。つまり、「効率性」、「生産性」より重視する価値観と指標が生み出されなければなりません。

 これから私たちが構築していく超高齢社会社会は、成熟社会です。量より質を重んじる社会です。結果を求めるより、過程(プロセス)を楽しむ社会です。経験を重視する社会です。従って、高齢者を大切にする社会です。高齢者を家族ではなく、社会全体が支える社会です。
そんな社会を中心となって構築し、支えていくのがアクティブシニア(行動派高齢者)なのです。

2016年4月1日
村上 忍

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加