SNS情報シートの公開(01)

今年から、当研究室保管の情報シートを随時公開する。最初は今世紀最高の経営思想家といわれるミンツバーグの論文がらの抜き書きである。彼は、1973年「マネジャーの職務」を知られるようになった。1978年にはノーベル経済学賞を受賞する前から「システムの科学」、「意思決定の科学」を発表し、稀代の組織理論家と称された。

実は、氏の理論は2003年1月号のハーバード・ビジネス・レビューに掲載されており、目を通していたことを失念していた。最近、畏友S氏の紹介(推薦)でミンツバーグの名前と著書と耳にしたのである。早速HBRの1月号をi-pad上で開いてみた。当時、熱心に読んだ形跡がマーカーで残されていた。それにしても、記憶に残っていないのは何故か。その理由の推測出来る痕跡(メモ)がマーカーの跡の横に書き付けてあった。ミンツバーグの効果性の重要性を説く下に「それにしても、効率はもっと上げなくてはならない。経営は、効率的でなければなりません。手段と目的化に気もつけて・・・」のあった。当時の私の心境である。

マネジャーの役割

〜ミンツバーグの考え方〜

Ⅰ.対人関係における役割

  ①看板的役割

   * ある組織単位の長として、各種儀式にまつわる義務を果たさなければならない

 ②リーダー的役割

   *    組織に属する人々の仕事に対しての席線を負う。自分のスタッフを採用し       て、訓練する責任を負っている。社員の士気を高め、鼓舞しなければならず、     それぞれが持つ欲求を組織の目標に合致させなければならない。

  ③リエゾン的役割

   *    同僚と過ごす、担当組織外の人々と過ごす。垂直的命令系統以外の人々と接触     して人間関係を維持して情報を収集する。

Ⅱ.情報に関わる役割

  ④監視者としての役割

   *常に情報を求めて自分の周囲の動きを探り、リエゾン的に接触する相手や部下に    質問する一方、自分で開発したネットワークの成果として、求めずして情報を     手に入れる。

  ⑤散布者としての役割

   *    マネジャーは、自分が保有している情報のいくつかをそうした情報にアクセス     する機会のない部下たちに直接手渡す。さらにまた、部下たちが互いに接触      しずらい時には、マネジャーが情報の橋渡しをする場合もある。

  ⑥スポークスマンとしての役割

   *    マネジャーは、スポークスマンとして情報の一部を部外者に送り届ける。さら     にどのマネジャーも、スポークスマンとして、自分の担当する組織をコントロ     ールするような影響力を有する人々に情報を流し満足させなければならない。

Ⅲ.意思決定に関わる役割

  ⑦企業家としての役割

   *    マネジャーは、「企業家」として担当する組織を改善し、変化する状況に適応     させようとする。また、監視役としての役割では絶えず新しいアイデアに目を     配っている。優れたアイデアが現れると、自分が陣頭指揮するなり、誰かに任     せるなりして、開発プロジェクトに着手する。

  ⑧妨害排除者としての役割

   *    何らかの圧力に止むなく対処する。マネジャーのコントロールを超えたもので     ある。例えば、ストライキが起りそうだ、サプライヤーが契約不履行した、有     力取引先が倒産してしまった等、外部環境のプレッシャーが厳しいため、対処     せざるを得ない。実際、マネジャーたるものは、プレッシャーの大きい妨害に     対処して、かなりの時間を割かなければならない。

  ⑨資産配分者としての役割

   *    組織ユニット内の誰がなにを受け取るかを決めるのはマネジャーである。マネ     ジャーが配分する最も貴重な資源は、多分自分自身の時間であろう。マネジャ     ーは、また組織の構造を設計する責任がある。プロジェクトを認可することも     重要な役割である。プロジェクトを認可する際によく行われる解決策は、提案     内容の替わりに人を見るということである。その判断力に信頼がおける人物か     ら提案されたプロジェクトをマネジャーが認可するのだ。

  ⑩交渉者としての役割

   *マネジャーは、相当の時間を交渉に割いている。交渉は、マネジャーの職務に含    まれる義務である。何故ならば、マネジャーだけが、組織内の資産にリアルタイ    ムで関与出来る権限を有しているからである。重要な交渉に必要な神経中枢的な    情報を持っているからである。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加