読書のナビゲーター

読書にもナビゲーターが必要である。
わたしは、二人のナビゲーターを持っている。

仕事上の書籍の発見、紹介してくれ てるナビゲーター。
趣味の読書用の書籍の発見、紹介してくてるナビゲーターである。

このところ彼らのお世話になりっぱなしであるというか、彼らなしでは公私共に安寧が得られない状況に陥っている。

S氏(仕事上の書籍の発見、紹介担当!?)は、流通業界に最も長い付き合いの間柄である。初期より彼は進取の気性に富んでおり、私などは刺激されて、何歩か後をついていったという思いである。
近年は、彼の向学心はますます燃え盛り、流通業の歴史的な考察にまで至っているようである。
その彼が相変わらず実務の世界で過ごしている私におりに触れて良書を紹介してくれるのである。
元来、彼は多読である。私の専門研究分野も熟知いている。現在の指導先企業、当面する課題等も先刻知っている。その上での推薦図書である。
私は、取るものもとりあえず研修室の近くの書店に走る。

多くの場合、お勧めの理由、具体的な内容、とっておきのフレーズを聞かせる。
いやが上にも私の興味は高まる。外れなしの宝クジのようなものである。実務での応用事例、成果を報告すると我がことのように喜んでくれる。

O氏(趣味上の書籍の発見、紹介担当!?)は、実は2人目である。1人目のN氏は、入院中の私に脳の活性化(リハビリ)用にハヤカワ・ミステリーを選択吟味して大量にくださった。
私がミステリー党になった所以はN氏にある。
O氏は、指導先書店チェーンのベテラン店長である。
彼の私の読書傾向、著者傾向を知った上で、ご自分で読んだ本を読み返した上で、内容の解説付きで3~4冊紹介してくれる。
本人の読後感言付きだから、興味をそそる。最近は、ミステリーにこだわらずに紹介して下さるのがありがたい。
流石にプロのみたてだから“外れ”がない。

読書にもナビゲーターが必要である。
私のようにナビゲーターの価値を知ってしまったもとにとっては、もう怖くてナビゲーションなしでは、選書が出来ない。

書店には、手書きのPOPがある。この種のPOPの中にナビゲーションPOPが含まれている。
この選別のポイントは、POP作成者の名入りであることである。

2012年3月21日
村上 徳忍記

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